コラム

中東徒然日記 酒井啓子

イラク:イカレたクールな若者の災難

 「イラクでエモ青年殺害される」。  こんな記事が英BBCで3月14日に報道された。  まず中東情勢をフォローしている人たちは「エモってなん

2012.03.15

エジプト:サラフィー主義者がやってきた!

 1月21日に発表されたエジプトの人民議会選挙結果で、ムスリム同胞団の政治組織である「自由公正党」が多くの議席を確保するだろうことは、大方予

2012.03.03

反イスラーム的? サウディ・ブロガーの運命やいかに

 昨年以来の「アラブの春」では、若者たちが「恐怖の壁を壊した」とよく言われる。  その壊す壁が「宗教」にも及んだのだろうか、と思わせられる事

2012.02.18

欧米リベラル民主主義が直面する不安

 今年初めに出た「フォーリン・アフェアーズ」誌を見て、ちょっと驚いた。「フォーリン・アフェアーズ」は、米国外交問題評議会が発行する国際政治経

2012.02.02

イランはアメリカの軍事圧力に折れるか

 前回このブログで、「米軍がイラクから撤退するとイラク内政が不安定化するかも」、と書いた。  内政面での懸念については、以前から指摘されてい

2012.01.11

イラクで起きているのは「宗派対立」か

 イラクで再び治安が悪化している。    12月14日オバマ大統領が「イラク戦争の終結」を宣言し、18日に最後の米部隊が撤退したのち、12月

2011.12.30

北朝鮮のような3代世襲がアラブで難しかった理由

 大統領制、一党独裁制を問わず、息子に跡を継がせたいと思うのは、何も最近指導者が急逝した隣国だけに限ったことではない。  「共和制なのに王政

2011.12.22

サウディ王政のジレンマ

 アラブ連盟が、意外な動きをしている。  リビアで反カッザーフィ・デモが始まると、わずか数日後には政権の暴力的鎮圧を非難、リビアの連盟資格停

2011.12.09

エジプト再燃:「春」は続かないのか

 そもそも「アラブの春」なんて呼称をつけたのが、間違いだったのだ。共産党支配に反対して民主化運動を起こした68年の「プラハの春」が、結局はソ

2011.11.23

パレスチナUNESCO加盟が持つ意味

 九月、国連加盟申請を行って、国連総会会場のやんやの喝采(イスラエルと米国は除くが)を浴びたパレスチナ自治政府のアッバース議長だが、米国の拒

2011.11.05
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
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2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

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