コラム

中東徒然日記 酒井啓子

オバマは若者? :米国の新たな中東政策を巡って

 オバマ大統領が新たな中東政策に関する演説を行って、一週間。エジプト、チュニジアの民主化を賞賛し、パレスチナ問題において積極的な姿勢を打ち出

2011.05.27

「非リア充」のアルカーイダからアラブ革命の「リア充」へ

 どうも日本人は、「反米武装勢力とは、絶大な統率力を持ったボスキャラが支配する邪悪な組織」、と考えがちらしい。ビン・ラーディンが米軍に殺害さ

2011.05.10

シリア:アサド政権を倒したくない米国

 五年前、イスラエル軍とレバノンのヒズブッラーが交戦し、すわ第五次アラブ・イスラエル戦争の開始か、と危惧されたときのことである。ちょうどロシ

2011.04.27

イラクのアラブ復権を阻むバハレーン情勢

 アラブ諸国の動乱が続くなかで、ひとり頭を抱えている国がある。イラクだ。  八ヶ月もの空白期間を経て、昨年11月にはなんとかマーリキー政権の

2011.04.15

リビアとシリア:やっぱり「民主化は欧米の手先」?

 チュニジア、エジプトで「民衆革命」が高揚したとき、中東研究者の多くは、「これはシリアには波及しないだろう」、と見ていた。まがりなりにも民主

2011.03.30

「日本、がんばって!」と世界が励ます

 東北大地震から5日。被災地から刻々と届けられる情報には、いたたまれないほど胸が痛む。国際政治、特に中東情勢を専門にしていると、こういうとき

2011.03.16

リビア:独裁者最後の砦

 カッダーフィが、粘っている。  エジプトでの「革命成就」の後、数日後にはリビアでも大規模なデモが発生し、21日には東部にある第二の都市ベン

2011.03.03

バハレーンは「宗派」の枷を越えられるか

 チュニジア、エジプトに始まった非暴力の「民衆革命」は、周辺国に広く波及しつつあるが、次のステージでは、激しい流血が避けられない展開になりそ

2011.02.22

エジプト:祭りの後、でもまたいつでも祭りは起きる

 とうとうムバーラクが辞任した。  1月25日の大規模デモ以来、繰り返される民衆の抗議に押されながらも三週間弱、権力に固執し続けたが、くしく

2011.02.14

エジプト:軍とイスラム勢力にまつわる「誤解」

 一週間前、エジプトの反ムバーラク勢力が「怒りの日」に結集したときには、こうも急速に事態が展開するとは予想できなかった。3日ごとに組織される

2011.02.02
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特集:ガザの叫びを聞け
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2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

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