コラム
私的映画論 森達也
私的映画論 森達也

老人自ら死を選択する映画『PLAN 75』で考えたこと

<舞台は75歳以上で自ら死を選択できる制度が施行された近未来の日本。「自ら選択」と言うけれど──> 小学生の頃は中学生が大人に見えていた。体

2023.03.20
私的映画論 森達也

黒澤明の傑作映画『生きる』のテーマは「生」でなく「組織と個」

<役所勤めとは何もしないこと。命令や指示に従うこと。こうして組織はとてつもない失敗を犯す。ナチスもそうだった。アイヒマンや渡辺課長は僕であり

2023.02.17
私的映画論 森達也

選挙に新たな視点を与える映画『センキョナンデス』の2つの見どころ

<良質なドキュメンタリーかと問われれば否定するが、面白いかとか見る価値はあるかと問われれば、ためらうことなく肯定する> 大学で自主制作8ミリ

2023.02.08
私的映画論 森達也

殺人者の逃避行でも、映画『悪人』に本当の悪人は1人もいない

<映画『悪人』についてネットで検索すると「本当の悪人は誰か」といったフレーズが見られる。でも、本当の悪人は1人もいない。人は環境設定でいかよ

2023.01.05
私的映画論 森達也

180分あれば... ずっしりと重い映画『怒り』は心理描写が物足りない

<最近の邦画は質量が物足りない。要するに薄い。その点、吉田修一原作、李相日監督作の『怒り』はメガトンクラスの重さだ。それでも不満なのは──>

2022.12.16
私的映画論 森達也

『砂の器』のラストで涙の堰が一気に切れ、映画にしかできないことを思い知る

<映画を観ながら号泣したのは、野村芳太郎監督の『砂の器』が初めて。映画は、社会や政治の矛盾や不正の告発をエモーショナルに表現することができる

2022.12.12
私的映画論 森達也

映画『天上の花』に見る昭和の詩人・三好達治 愛と暴力のフォルムは、滅びゆく大日本帝国の写し絵

<戦意高揚詩を量産した三好達治。あくまでも創作だが、この作品での、妻を愛するが故に暴力衝動を抑えられない達治のフォルムは、アジアで暴力の限り

2022.12.09
私的映画論 森達也

自閉症の妹を売って生きる... 文句なしの問題作『岬の兄妹』が見せる今の邦画に足りないもの

<映画宣伝に付き物の「問題作」「衝撃作」というフレーズも、この作品にかかれば全く誇張ではない> コロナ禍が収まりかけて3年ぶりの海外渡航は、

2022.11.17
私的映画論 森達也

「圧倒的なリアルはびくともしない」ご都合主義も吹き飛ばす骨太な映画『やまぶき』

<韓国で乗馬競技のホープだったユン・チャンスが岡山県真庭市で暮らしている理由も、女子高生の山吹が「サイレントスタンディング」に参加した理由も

2022.10.21
私的映画論 森達也

ホームレス女性殺害事件がモチーフの『夜明けまでバス停で』 直近の現実を映画で描く葛藤

<20年11月に東京・渋谷のバス停でホームレス女性が殺害されて2年。設定は大きく変えているが、この凄惨な事件を高橋伴明監督はどう作品にしたの

2022.10.07
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軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

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