コラム
私的映画論 森達也
私的映画論 森達也

風化させてはいけない...障害者殺傷を描く映画『月』は多くの人に観られるべき

<辺見庸の原作を大幅に改定して映画化。多くの人が忘れかけないと実際の事件を映画化できない日本で、覚悟を決めた石井裕也監督に強く共感> 202

2023.10.13
私的映画論 森達也

「ぎこちなさ」に魅せられる...少年の成長譚『アイヌモシㇼ』の配役がもたらす説得力

<熊送りの儀式「イオマンテ」をめぐる少年の成長物語。アイヌをテーマにしたドキュメンタリーやコミックは多いが、劇映画は意外に少ない> 『アイヌ

2023.10.05
私的映画論 森達也

うまく社会復帰できない元受刑者...映画『過去負う者』は問う、なぜ社会は過ちに不寛容か

<戸惑う観客を置き去りにし、映画はどんどん進行する。虚構と現実が逆流する感覚。エチュード(即興)的な撮影は、舩橋淳監督の真骨頂だ> 観始めて

2023.08.29
私的映画論 森達也

誰もが泣く...通好みでない映画『とんび』を瀬々敬久監督はあえて作った

<日本映画界のヒットメーカー瀬々監督の『とんび』は定石を外さないベタな作品で、映画通には評価されないが......> 時代は昭和37年。三輪

2023.07.28
私的映画論 森達也

極北の映画『J005311』は絶対にスクリーンで見るべきだ

<万人受けする映画ではないが刺さる人には刺さる。それもかなり深々と> タル・ベーラ監督の『ニーチェの馬』を観たのは11年前。劇場でスクリーン

2023.06.09
私的映画論 森達也

「保守王国」の権力腐敗を映し出す、映画『裸のムラ』と馳知事の場外乱闘

<テーマは保守王国・石川県の議会における同調圧力と権力への忖度、そして男尊女卑。この作品に映し出される県議会の姿は、半世紀以上も自民党一強時

2023.05.25
私的映画論 森達也

カジノ誘致を阻止した保守の重鎮と主権在民 映画『ハマのドン』に見るこの国の行方

<自民党歴代首相経験者や山口組などとも深いつながりがあり、保守の重鎮だった藤木幸夫はカジノを推進する自民党政権に反旗を翻す。テレビ版より明ら

2023.05.16
私的映画論 森達也

社会批評も風刺もないけれど、映画『アフタースクール』を甘くみたらダマされる

<いい意味で、軽快。伏線回収も見事。脚本まで手掛ける内田けんじ監督の「決意」が見える。「軽い映画だから」と侮るなかれ> ミステリーとサスペン

2023.04.19
私的映画論 森達也

老人自ら死を選択する映画『PLAN 75』で考えたこと

<舞台は75歳以上で自ら死を選択できる制度が施行された近未来の日本。「自ら選択」と言うけれど──> 小学生の頃は中学生が大人に見えていた。体

2023.03.20
私的映画論 森達也

黒澤明の傑作映画『生きる』のテーマは「生」でなく「組織と個」

<役所勤めとは何もしないこと。命令や指示に従うこと。こうして組織はとてつもない失敗を犯す。ナチスもそうだった。アイヒマンや渡辺課長は僕であり

2023.02.17
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例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

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