<ひとことで言えば「重喜劇」──高潔なのに卑小、賢いのにバカな主人公は人生にもがきながらどんどん堕(お)ちる。それだけでなく登場人物のほとん
<理由はよく分からない。藤田敏八監督の作品なら、『赤い鳥逃げた?』か『八月の濡れた砂』を取り上げるべきかもしれない。だから、もう一度観て確か
<台風が暗喩する非日常は、10代半ばの少年少女にとって日常だ。日常が非日常を覆い隠す直前の数日を映画は鮮やかに描く> 長谷川和彦監督の伝説的
<不良高校生3人がふとバンドを始め、適当に出した「音」に覚醒する──潔さが過ぎるほど淡白なタイトルで、ストーリーにも劇的な要素は一切ない。な
<1956年、誰もが貧しかった大阪で交錯する2つの家族──小栗康平監督が作品全体で暗示するのは、少年の成長だけではない> サンフランシスコ平
<家の敷地内に小屋を作り、精神障害者を家族が閉じ込める「私宅監置」について取り上げたドキュメンタリー映画『夜明け前のうた』が文化庁の文化記録
<舞台はいつも大入り。でもテレビで見ることはまずない──多数派が形成する欺瞞の安定、表層的な調和にヒロさんは笑いの刃(やいば)を突き立てる>
<旅先で出会ったマドンナに寅次郎が恋心を抱き、相手もまた信頼を寄せる。それでも最後にはマドンナの恋人が現れ、傷心の寅次郎は再び旅に出る──ス
<原作・監督・脚本は全員在日。重いテーマがコメディだからこそ深く刺さる。画期的な作品『月はどっちに出ている』が、邦画の世界にもたらした影響と
<法よりも道徳が大切? 村ぐるみの替え玉投票を告発した女子高生とその家族に向けられる怒り──テーマはまさしく同調圧力だ> 決め付けて申し訳な
例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か
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