【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面に ロシア軍が8倍の主力部隊を投入
The Battle for Pokrovsk: What Russia Taking Key City Would Mean for War
ポクロウシク近郊の前線で、M114自走榴弾砲用の砲弾を運ぶウクライナ兵(10月14日) REUTERS/Anatolii Stepanov
<長い消耗戦の末にこの要塞都市が陥落すれば、ウクライナ軍の士気に深刻な打撃を与えかねない>
ロシアは長らく標的としてきたウクライナ東部ドネツク州の町ポクロウシクへの攻勢を強化し、新たな包囲戦を開始した。ロシアに和平を迫るアメリカの試みが難航する中での動きだ。
週末にウクライナ軍が発表した情報によると、約200人のロシア兵が小規模な部隊に分かれてポクロウシク市内に侵入。ウクライナ兵との激しい戦闘が市内で続いている。ロシア軍が「市街地で拠点を確保」しようとする動きを、無人機部隊が抵抗しているという。
ウクライナ軍は10月26日、ポクロウシクではロシアがウクライナ軍を上回る兵力を投入して攻勢を強めており、戦況は「困難」だと認めた。市内および周辺で「激しい戦闘」が続いており、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は27日、ポクロウシクにはウクライナ兵の8倍のロシア兵が展開している、と報道陣に述べた。
ロシア軍の最高幹部であるワレリー・ゲラシモフ参謀総長は週末、ウラジーミル・プーチン大統領に対し、ロシア軍がポクロウシクで約5500人のウクライナ兵を包囲したと報告した。






