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ベトナムと日本人

ヨシヒロミウラ|ベトナム

ベトナム南部解放記念50周年のパレードじゃなく、前夜イベントに参加して感じた感動の瞬間


2025年4月30日は、ベトナム南部解放記念日として、ベトナムの人々にとって非常に重要な日です。この日は1975年に南ベトナムが北ベトナムに統一されたことを祝う記念日です。今から50年前のこの日に、新しい歴史が刻まれ、ベトナムは一つに統一されました。この特別な50周年記念パレードですが、当日のパレードは午前中に開催するとはいえ、日中の暑さから熱中症になりやすい私は予防のために、パレードはオンラインで観る事にして、前夜にグエンフエ通りにあるホーチミン人民委員会庁舎に投射される3Dマッピングを観に行く事にしました。

会場に向かう道路はベトナム国旗を掲げたバイクで渋滞!

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バイクで会場に向かいましたが、多くのベトナム人がベトナムの国旗をバイクにつけたり、ベトナム国旗がプリントされたTシャツを着ています。会場に到着し足を踏み入れると、歩行者天国になっていて、人々で溢れかえり楽しい雰囲気が充満しています!様々な伝統的な歌やダンスのコーナーを眺めながら、目的地のホーチミン人民委員会庁舎に着き、しばらくすると建物に写し出されている鮮やかな色彩に溢れた3Dマッピングが目に飛び込んできました。

3Dマッピングでの一体感

建物に映し出される映像は、ベトナムの美しい自然、伝統的な文化、近代建築など。映像は、過去の苦難から解放された喜びを表現し、観客たちを一つに纏め上げる力を持っていました。思わず息を呑む美しさに、周囲の人々は声を上げ、拍手を送りました。イベントの中で特に心に残ったのは、若い世代の参加者たちの熱気です。彼らは、自国の文化を受け継ぎながらも、未来を見据えて新しい挑戦に燃えている世代です。彼らの眼差しには、過去を受け入れ、今後のベトナムを担う愛国心が感じられ、私は感動しました。文化を継承することはもちろん大切ですが、それにとどまらず、未来を創造していく姿勢は、本当に素晴らしいですね。

3Dマッピングの意味は?

3Dマッピングは歴史の重要な瞬間を振り返るだけでなく、未来への希望も示唆していました。ホーチミン人民委員会庁舎は1904年のフランス植民地時代に建築された歴史ある建物に3Dマッピンブが投射されることで新しい技術と伝統が融合することを意味します。ベトナムの文化がどのように進化していくのか、3Dマッピングの中で私はその瞬間を目撃したと感じました。今後中国や日本、韓国など、近隣諸国や多くの国々と交流を深めながら、国際的な舞台で存在感を発揮するベトナムに期待が高まります。

2025年からのベトナムはどうなる?

この時私自身も、この国の発展を見届け、共に進化していく覚悟が新たに芽生えました。3Dマッピングがクライマックスを迎えたその瞬間、周囲の人々と共有した感動は言葉に尽くせないものでした。ベトナムのこれからを見届けようと決意した事に喜びを感じました。

南部解放記念日という特別な日を迎えるにあたり、この前夜のイベントは始まりに過ぎません。ベトナムの未来がどのように描かれて、実現するのか、世界の中でベトナムがどうなるのか、楽しみでなりません。今後もベトナムの進化を見逃さないよう、注視していきたいと思います。

 

Profile

著者プロフィール
ヨシヒロミウラ

ベトナム在住。北海道出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。専攻はマーケティング。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と文化に魅了され現在まで在住。現在進行形のベトナム事情を執筆。日本食輸入問屋AKURUHIとグループ会社の人材紹介会社AKURUHI JVで勤務。日本製品のレストランやスーパーへの卸売、特定技能・義人国、日本語が話せるベトナム人高度人材のベトナム国内企業・日系企業への紹介に奮闘中!X: @ihiro_x

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