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カリフォルニア法廷だより

伊万里穂子|アメリカ

迷惑な夏の風物詩

Canaan turan I stock photo

カリフォルニアは州全体がオープンになり、マスク着用の義務解除など色々な事が緩和されてきました。

私の周りでもワクチンを打っていない人は知り合いの中に1人しかいません。軒並み全員知り合いも同僚もワクチン接種しました。サンフランシスコなどはワクチン接種率が人口の80%を超えている様です。ワクチンを打ったからと言ってコロナにかからない、というわけではないので、私は仕事場でもお店でもまだマスクをしています。周りを見渡してもまだ半数の人がマスクをしたまま、という感じです。

卒業式の様子をニュースで見て、ああ嫌だな、今年もまたこの季節だ、と思いました。

それは書記官が最も鬱陶しいと思う季節。夏の風物詩インターンの季節です。このとんでもなく鬱陶しいインターン。

ロースクールの生徒が夏の間無給で裁判所で裁判官に着く、というもの。履歴書の箔付けのためで、本人以外は迷惑極まりない制度です。

いくら無給と言ってもタダほど高いものはない、という言葉通り、何もできない法学生なんて悪いけど足手まといで邪魔なだけなのです。

裁判官は忙しいからインターンの相手までする暇がないので、大抵インターンの子守役は書記官に回ってきます。

適当に彼らにできそうなリサーチの案件をかいつまんで与えておいてよ、と丸投げされ、法学部の何年生なら、これ位かな、とベテラン書記官は案件を探してきて、課題を与え、コピー機紙詰まりってエラー出てるんですけど、とか要らない仕事を増やす奴らをなんとかあしらうのが私たちの夏なのです。

本当に迷惑極まりないのです。

正直仕事が増えるだけで足でまといで迷惑でしかないインターン。今年も沢山のインターンが嬉しそうに社員証を首からかけて廊下をウロウロしています。

 

Profile

著者プロフィール
伊万里穂子
大学中退後カリフォルニアに移住。海外で手堅い職業をと思い立ち公務員に。裁判所の書記官になる。勤続18年目たった一人の日本人書記官として奮闘中。ブログ「リフォルニア法廷毒舌日記で日々社会の縮図とも言える法廷内で繰り広げられる人間模様を観察中。著書:「お手本の国の嘘」新潮新書

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