
Fair Dinkum フェアディンカム・オーストラリア
48時間以内に4人がサメに襲われる事故発生!サメを駆除すべきか
1月18日の午後4時20分頃、シドニー湾の南側に位置するニールセン・パークにある内湾のシャーク・ビーチで、13歳の少年がサメに襲われた。友人5人と共に岩場から海へ向かって飛び込む遊びをしていたところ、突然の悲鳴と共に海中へ引きずり込まれたようだ。
サメが放れた隙に、友人のひとりが飛び込んで襲われた子を引き上げたというが、両足に酷い裂傷を負っており、ヘリコプターで病院へ緊急搬送された。一命をとりとめたものの、現在も危篤状態が続いているという。
A young boy is fighting for life after he had both his legs mauled in a horror shark attack while swimming with friends at a popular beach in Sydney's eastern suburbs. FULL STORY: https://t.co/4P664dM9lU pic.twitter.com/Z30IWzFZ0K
-- The Daily Telegraph (@dailytelegraph) January 18, 2026
それから、24時間と経たない19日午前11時過ぎ、今度は北部の外洋に面したディーワイ・ビーチでサーフィンをしていた11歳の少年がサメに襲われた。この少年は、サメに襲撃された瞬間、すぐに大きな声で助けを求め、近くにいたサーファーが彼を浜へ引っ張ってくれたため、運よく無事だった。
サメは、体長4~5メートルほどある「ブルシャーク(和名:オオメジロザメ)」とみられ、サーフボードに向かって何度も襲い掛かってきたという。大きく食いちぎられたボードがその破壊力の凄さを物語っている。
A shark has bitten a surfer's board in the waves at Dee Why just a day after a young boy was savaged in Sydney Harbour https://t.co/zAU7UFUXwg pic.twitter.com/NCwlFbhiyl
-- The Daily Telegraph (@dailytelegraph) January 19, 2026
そして、同日(19日)午後6時20分頃、3度目のサメの襲撃事故が発生。
現場は、午前中に起こったサメ襲撃事故現場であるディーワイ・ビーチにほど近いマンリー・ビーチで、20代の男性サーファーが襲われた。ふくらはぎに酷い裂傷を負っており、こちらもヘリコプターで緊急搬送されたが、重体とのこと。現在も集中治療室で治療を受けているそうだ。
A man has been attacked by a shark at North Steyne beach off Manly, suffering lacerations to his leg. Paramedics are treating the victim on the beach following the incident. This marks another shark attack in the area. pic.twitter.com/doNTHiUPxT
-- 7NEWS Sydney (@7NewsSydney) January 19, 2026
1日に2回ものサメ襲撃事故が起こった翌日の20日(本日)、48時間以内に4回目となる事故が発生。
シドニーの北、約450kmの海辺の町ポイント・プローマーで、サーフィンをしていた39歳の男性がオオジロザメとみられる大型のサメに襲われ、片足を負傷し、病院に搬送されたという。
#BREAKING: A surfer has escaped serious injury after being bitten by a shark on the New South Wales Mid North Coast in the fourth confirmed shark attack on the state's coastline in the past 48 hours. https://t.co/LlNwZY0eJl
-- ABC News (@abcnews) January 20, 2026
凶暴なサメを駆除すべきか
わずか48時間以内に、4人もサメに襲われるのは稀とはいえ、オーストラリアでは、過去に何人もがサメの襲撃に遭って亡くなっている。そのほとんどがサーファーだ。サーフボードに乗って両手で掻く動作が、アシカやオットセイなどのサメの好物である生き物に見えるからだという話もあるが、海中で用を足してしまう(放尿)サーファーが多いこともサメに襲われる要因のひとつだと指摘する専門家もいる。
サメに襲われる事故が発生すると、必ず「サメを駆除するべきだ」という意見がでるが、豪国内では州政府によって若干温度差はあるものの、概ね、闇雲に駆除するのではなく、共存する道を探っているようだ。こうしたやり方については、賛否両論あるが、サメも地球の生態系の一部であり、海の生態系を正常に保つためにも必要不可欠な生き物に違いない。
ニューサウスウェールズ州では、できる限り駆除ではなく、個体数把握調査などによる「管理」、または、人々にサメの生態と脅威を知ってもらう「啓蒙活動」に力を入れている。ちょうど先週、(今回3回目の事故があった)マンリー・ビーチで州政府主催の『シャーク・スマート キャンペーン(サメの生態を知り、行動するための啓蒙キャンペーン)』をやっているところに遭遇した。


仕事の途中だったため、詳しく聞くことはできなかったが、レクチャー担当者が「サメが出やすい時期や時間帯、天候があるため、海の状況をよく知ることが大事である」と話していたのが印象的だった。
今回の連続襲撃事故は、まさにその時の話にでていた「悪天候で海が荒れた直後」。悪天候で嵐となった後は、陸上の下水や汚水が海へ流れ出ることがあり、プランクトンが大量に発生するため、それを餌とする魚などが集まることで、そうした獲物を狙ってサメがやってくることが多くなるそうだ。また、今回の事故は、大型で肉食のサメは、夕方から朝にかけて活発に活動することや、南半球は今、夏で海水温が高いという好条件も重なったといえる。
本来、陸上で暮らす生き物である人間が、海に入るのであれば、海のルールに従うことも必要ではないだろうか。人間側が彼らの生態や行動、そして自然環境をよく知った上で行動することで、脅威となる生き物たちともうまく共存していくことは、そう難しくはないはずだ。〈了〉

- 平野美紀
6年半暮らしたロンドンからシドニーへ移住。在英時代より雑誌への執筆を開始し、渡豪後は旅行を中心にジャーナリスト/ライターとして各種メディアへの執筆及びラジオやテレビへレポート出演する傍ら、情報サイト「オーストラリア NOW!」 の運営や取材撮影メディアコーディネーターもこなす。豪野生動物関連資格保有。在豪23年目。
Twitter:@mikihirano
個人ブログ On Time:http://tabimag.com/blog/
メディアコーディネーター・ブログ:https://waveplanning.net/category/blog/























































