東京外為市場・午前=ドル155円挟み上下、日銀タカ派でも円売り圧力根強く
植田日銀総裁。1月23日撮影。REUTERS/Kim Kyung-Hoon
Atsuko Aoyama
[東京 2日 ロイター] - 午前のドルは、155円ちょうどを挟み一進一退の展開となった。1月の日銀金融政策決定会合の主な意見がタカ派と受け止められ、一時ドル売り/円買いが進んだものの、円売り圧力も根強い。円安容認とも受け止められる週末の高市早苗首相の発言などを受け、早朝は155円半ばまでドル/円が上昇していた。
前週末の次期連邦準備理事会(FRB)議長指名を受けたドル買いの流れに、高市トレード再開を意識した円売りも加わり、ドルは朝方に一時155円半ばまで上昇。その後発表された主な意見で一時155円を割り込んだ後は、155円ちょうどを挟んだ一進一退の展開となった。
主な意見について、市場では「かなりタカ派で、1月に利上げしていてもおかしくない内容」(SBIFXトレードの上田真理人取締役)との声が聞かれた。そうした状況でも利上げが見送られたことは、かえって日銀の慎重姿勢を浮き彫りにしているとして、「衆院選を経て4月でも利上げ判断ができるか疑問の余地がある」(同)という。
高市首相は週末に衆院選の応援演説で、「いま円安だから悪いと言われるが、輸出産業にとっては大チャンス。食べ物を売るにも自動車産業も米国の関税があったが、円安がバッファー(緩衝材)になった。ものすごくこれは助かった」と発言。外国為替資金特別会計(外為特会)の運用状況にも触れ、「円安でもっと助かっているのが、外為特会っていうのがあるんですが、これの運用、今ホクホク状態です」と述べた。
まだ高市トレード再開とみる向きは少ないものの、ドル/円相場がいったん落ち着いたところで「高市首相の発言が円売りに火をつけたのは残念なタイミング」(ステート・ストリート銀行東京支店長の若林徳広氏)との声も聞かれた。
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