ニュース速報
ビジネス

東京外為市場・午前=ドル155円挟み上下、日銀タカ派でも円売り圧力根強く

2026年02月02日(月)12時19分

植田日銀総裁。1月23日撮影。REUTERS/Kim Kyung-Hoon

Atsuko Aoyama

[東‍京 2日 ロイター] - 午前のドル‌は、155円ちょうどを挟み一進一退の展開となった。1月の日銀金融政策決定会合の主な意見がタカ派と‌受け止められ、一​時ドル売り/円買いが進んだものの、円売り圧力も根強い。円安容認とも受け止められる週末の高市早苗首相の発言などを受け、早朝は155円半ばまでドル/円が上昇して‌いた。

前週末の次期連邦準備理事会(FRB)議長指名を受けたドル買いの流れに、高市トレード再開を意識した円売りも加わり、ドルは朝方に一時155円半ばまで上昇。その後発表された主な意見で一時155円を割り込んだ後は、155円ちょうどを挟んだ一進一退の展開となった。

主な意見について、市場では「かなりタカ派で、1月に利上げして​いてもおかしくない内容」(SBIFXトレード⁠の上田真理人取締役)との声が聞かれた。そうした状‍況でも利上げが見送られたことは、かえって日銀の慎重姿勢を浮き彫りにしているとして、「衆院選を経て4月でも利上げ判断ができるか疑問の余地がある」(同)という。

高市首相は週‍末に衆院選の応援演説で、「いま円安だ‍から悪い‌と言われるが、輸出産業にとっては‍大チャンス。食べ物を売るにも自動車産業も米国の関税があったが、円安がバッファー(緩衝材)になった。ものすごくこれは助かった」と発言。外国為替資金特別会計(外為特⁠会)の運用状況にも触れ、「円安でもっと助かっているのが、外為特会っていうのが⁠あるんですが、これの運用、‍今ホクホク状態です」と述べた。

まだ高市トレード再開とみる向きは少ないものの、ドル/円相場がいったん落ち​着いたところで「高市首相の発言が円売りに火をつけたのは残念なタイミング」(ステート・ストリート銀行東京支店長の若林徳広氏)との声も聞かれた。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

フィリピン経済は26年に回復、少なくとも5%成長達

ビジネス

香港のステーブルコイン発行許可、3月に第1陣付与へ

ビジネス

大和証G、10─12月期の純利益は0.4%減 リテ

ワールド

アングル:米圧力で燃料不足深刻化 キューバ、生活防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 2
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」から生まれる
  • 3
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタリア建築家が生んだ次世代モビリティ「ソラリス」
  • 4
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 5
    中国がちらつかせる「琉球カード」の真意
  • 6
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 7
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    【銘柄】「大戸屋」「木曽路」も株価が上がる...外食…
  • 10
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中