【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面に ロシア軍が8倍の主力部隊を投入
The Battle for Pokrovsk: What Russia Taking Key City Would Mean for War
ゼレンスキーはこの主張を否定。ロシアの有力なミリタリーブロガー数人もゲラシモフの発言に疑義を示しており、アメリカのシンクタンク「戦争研究所(ISW)」も、そのような証拠は確認されていないと指摘している。
だがゼレンスキーは、「ロシアは主力部隊を展開しており、ポクロウシクに特別な注意が向けられている」と述べた。
「要塞都市」とも呼ばれるポクロウシクは、ウクライナ東部防衛の要であり、スラビャンスクやクラマトルスクなど主要都市を結ぶ防衛線の中核を成している。
ロシア軍は2024年夏から、ポクロウシク奪取に向けた本格的な攻勢を開始した。その際、市街地を正面突破するのではなく、包囲してウクライナ側からの補給線を遮断する戦術を採用した。
市街地での戦闘は進軍が遅れるため、ロシア軍はポクロウシクの南側を通って、隣接するドニプロペトロウシク州方面への進出を試みている。
アメリカン・ユニバーシティ・キーウの学長で、かつてウクライナ軍の補佐官を務めたダニエル・ライスは、ポクロウシクはドネツク州におけるウクライナ軍の主要な兵站拠点だったが、現在はその機能をほぼ失っていると語る。





