ドキュメンタリー映画『非常戒厳前夜』が尹錫悦大統領の戒厳令の深相に迫る
ILLUSTRATION BY NATSUCO MOON FOR NEWSWEEK JAPAN
<唐突にも思われた非常戒厳宣布の裏には尹大統領と記者たちの闘いがあった>
2024年12月3日夜、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(当時)は緊急放送されたテレビ演説で最大野党「共に民主党」を北朝鮮支持の反国家勢力と断定し、唐突に非常戒厳を宣布した。
軍事独裁政権下の1979年以来の戒厳だ。その翌年、政権と軍は何を起こしたか。市民を無差別に殺害した光州事件だ。
だからこそ尹に対する市民たちの抵抗はすさまじかった。武装した兵士によって国会は封鎖されたが、非常戒厳解除を要求する決議を全会一致で採択。約6時間後に事態は無血のままに収束した。
尹は内乱罪で起訴され、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)が新大統領に就任し、最近では尹の妻である金建希(キム・ゴンヒ)前大統領夫人の起訴(斡旋収賄などの罪)も報じられた。
尹の乱心の背景には何があったのか。日本のメディアは夫人の疑惑については、旧統一教会との絡みがあるからか熱心に報道していたが、本線については極めて冷淡だったとの印象がある。
日本公開中のドキュメンタリー映画『非常戒厳前夜』を製作した「ニュース打破」は、李明博(イ・ミョンバク)政権時代におけるメディア弾圧によって、テレビ局を辞したジャーナリストたちが中心となって立ち上げた独立メディアだ。
企業広告は取らず市民からの支援で運営されていて、李政権と朴槿恵(パク・クネ)政権時代のメディアと政治権力の癒着を告発した『共犯者たち』と、国家情報院のスパイ捏造事件を暴く『スパイネーション/自白』は18年に日本でも劇場公開された。
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