プーチン氏、「ウクライナ和平条件変わらず」 年末会見で譲歩否定
プーチン大統領の年末会見、19日撮影の提供写真 Sputnik/REUTERS
Guy Faulconbridge
[モスクワ 19日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は19日、年末恒例の記者会見を行い、ウクライナ紛争終結に向けたロシアの条件は、2024年6月に自ら示した内容から変わっていないと強調した。米国が和平に向けて取り組む中、歩み寄りの姿勢は示さなかった。
会見の冒頭、ウクライナ側が和平合意に応じる準備が整っているとは考えていないが、対話に応じる意思を示す「一定のシグナル」はあると指摘した。
「昨年6月に外務省で示した原則に基づき、この危機の根本原因に対処することで紛争を平和的に終わらせる用意と意志がある。言いたいのはこれだけだ」と語った。
プーチン氏は昨年6月の演説で、ウクライナに対し北大西洋条約機構(NATO)への加盟断念と、ロシアが自国領と主張する4州からの完全撤退を求めた。
現在の戦況については、ロシア軍が前線全体で前進し、ウクライナ軍は後退しているとの認識を示した。
プーチン氏は2001年以降、ほぼ毎年、年末に長時間の記者会見を開催してきた。質問は記者のほか、一般市民からもオンラインや電話で受け付け、物価上昇から核抑止に至るまで多岐にわたる内容に答える。大統領府によれば、今回の開催に先立ち260万件超の質問が寄せられた。





