コラム
私的映画論 森達也
私的映画論 森達也

『突入せよ!「あさま山荘」事件』を見て激怒、若松孝二が作った加害側の物語『実録・連合赤軍』

<凄惨な事件が起きたとき、加害側の視点が置き去りにされることで被害者意識が疑似の主語となる。加害者のモンスター化が進む。「冷血で残虐」が既成

2022.04.14
私的映画論 森達也

クズは人の基本型? 姑息で卑小な人間を『競輪上人行状記』は否定しない

<ひとことで言えば「重喜劇」──高潔なのに卑小、賢いのにバカな主人公は人生にもがきながらどんどん堕(お)ちる。それだけでなく登場人物のほとん

2022.03.25
私的映画論 森達也

和田アキ子主演、低予算でご都合主義なのに『裸足のブルージン』はなぜ面白かったのか?

<理由はよく分からない。藤田敏八監督の作品なら、『赤い鳥逃げた?』か『八月の濡れた砂』を取り上げるべきかもしれない。だから、もう一度観て確か

2022.03.09
私的映画論 森達也

36年ぶりに『台風クラブ』を観て、変化した自分と映画の本質を思い知る

<台風が暗喩する非日常は、10代半ばの少年少女にとって日常だ。日常が非日常を覆い隠す直前の数日を映画は鮮やかに描く> 長谷川和彦監督の伝説的

2022.03.03
私的映画論 森達也

制作期間は7年超、アニメ映画『音楽』は全てがシンプルだからこそ斬新で衝撃的

<不良高校生3人がふとバンドを始め、適当に出した「音」に覚醒する──潔さが過ぎるほど淡白なタイトルで、ストーリーにも劇的な要素は一切ない。な

2022.02.17
私的映画論 森達也

映画『泥の河』に隠されたテーマ 巨大な鯉は死と再生のメタファー...だけではない

<1956年、誰もが貧しかった大阪で交錯する2つの家族──小栗康平監督が作品全体で暗示するのは、少年の成長だけではない> サンフランシスコ平

2022.01.26
私的映画論 森達也

「抗議があったから中止する」あいトリを筆頭に相次ぐこのパターンは深刻な危機だ

<家の敷地内に小屋を作り、精神障害者を家族が閉じ込める「私宅監置」について取り上げたドキュメンタリー映画『夜明け前のうた』が文化庁の文化記録

2022.01.12
私的映画論 森達也

松元ヒロが被写体の映画『テレビで会えない芸人』に感じたTVマンの歯ぎしり

<舞台はいつも大入り。でもテレビで見ることはまずない──多数派が形成する欺瞞の安定、表層的な調和にヒロさんは笑いの刃(やいば)を突き立てる>

2021.12.30
私的映画論 森達也

様式美がクセになる『男はつらいよ』シリーズの不器用で切ない例外

<旅先で出会ったマドンナに寅次郎が恋心を抱き、相手もまた信頼を寄せる。それでも最後にはマドンナの恋人が現れ、傷心の寅次郎は再び旅に出る──ス

2021.12.10
私的映画論 森達也

薄っぺらで気持ち悪い在日タブーを粉砕した映画『月はどっちに出ている』の功績

<原作・監督・脚本は全員在日。重いテーマがコメディだからこそ深く刺さる。画期的な作品『月はどっちに出ている』が、邦画の世界にもたらした影響と

2021.11.25
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