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熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しないのか?
さて、検温の結果、一刻も早い冷却が必要となった場合の決定打は、やはり「アイスバス(水風呂)」です。冷水に全身を浸して急速に冷やす、これが何よりも効果があります。欧米では普及しており、特にアメリカでは熱中症対策だけでなく、夏場のスポーツ活動後の「クールダウン」にも快適だとして、幅広く市販されています。アマゾンでは40ドル(6000円弱)前後で様々な種類が販売されています。
この「アイスバス」については、ここ数年、日本各地の医療機関で導入が進んでいます。ですが、こちらも心理的な壁が課題になっています。患者をいきなり冷水に入れると、心臓にショックを与えるという先入観があり、それが抵抗感になっているのです。
7月に入り、猛暑はより深刻な状況になっています。全国の広い範囲で連日のように熱中症アラートが出ています。そんな中で、熱中症対策の決定打とも言える「直腸温の検温」と「アイスバス」という対策が、心理的なイメージの問題で普及していないのは極めて残念です。ちなみに、「アイスバス」の現場での使用について法令等の改正が必要であれば、是非進めていただきたいと思います。
その上で、例えばですが、厚労相や医療系のタレントさんなどが、キャンペーンをやるとか、専門家が丁寧に説明するような番組をテレビでやるなど、広範な普及活動を行ってはどうでしょう。用具、機器に関してはそれほど高価なものではないので、コロナ対策のような莫大な費用もかからないと思います。
全国の救急隊員の方々は、作業的には大変になるかもしれません。ですが、この2つの対策を導入すれば救命の可能性が上がるのですから、意気に感じて頑張ってくださるのは間違いないと思います。
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