中国、EU乳製品への補助金調査を延長 貿易巡る緊張続く

中国商務省は18日、チーズ、牛乳、クリームなど欧州連合(EU)産乳製品に対する補助金調査を来年2月21日まで、6カ月延長したと発表した。北京のスーパーマーケットで昨年8月撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
Ella Cao Joe Cash
[北京 18日 ロイター] - 中国商務省は18日、チーズ、牛乳、クリームなど欧州連合(EU)産乳製品に対する補助金調査を来年2月21日まで、6カ月延長したと発表した。事案の複雑さを踏まえた判断だと説明している。
EUが2023年に中国製電気自動車(EV)に対する補助金調査を始めたことを受け、中国はEU産のブランデー、豚肉、乳製品に関する調査を開始。EUへの報復と見られている。
中国は6月、EU産豚肉の反ダンピング(不当廉売)調査を延長。7月にはEU産ブランデーに関税を課すと発表していた。
調査会社トリビウム・チャイナの農業アナリスト、エベン・ロジャーズ・ペイ氏は「(乳製品への)調査は、豚肉への調査とともに、中国製新エネルギー車に対するEUの関税を巡る交渉において重要な交渉材料だ」と指摘した。