アラスカ首脳会談は「国辱」、トランプはまたプーチンに頭が上がらなかった
Vladimir Putin 'Got Everything He Wanted' at Trump Alaska Summit—Senator

レッドカーペットでプーチンのアラスカ訪問を歓迎したトランプ。これでプーチンは国際舞台に復帰を果たした Sputnik/Gavriil Grigorov/Pool via REUTERS
<プーチンはウクライナ戦争について何一つ譲らずに、トランプから求めていたものすべてを手に入れた。ウクライナは置き去りか>
8月15日に行われたドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の首脳会談について、コネチカット州選出の上院議員クリス・マーフィー(民主党)は、「プーチンに『望んだものをすべて』与えた。大失敗だ」と痛烈に批判した。
トランプはプーチンをアラスカに招き、ウクライナ戦争の停戦について2時間半にわたって首脳会談を行った。ロシアは2022年2月にウクライナに全面侵攻を開始した。
トランプは一切の合意を得られないまま会談を終え、両首脳は報道陣の質問にも一切応じなかった。豪華なレッドカーペットでプーチンを迎え、トランプの専用リムジンに相乗りした上、軍の儀礼飛行まで行った過剰な歓迎と会談の成果のギャップが批判を招いている。
会談前、トランプはFOXニュースのインタビューで、停戦の合意が得られなければ会談は「失敗だ」と明言していた。一方プーチンは、会談を「建設的で有益だった」と述べ、ヨーロッパが介入しない長期的解決を希望すると強調した。
マーフィーは8月17日に出演したNBCの報道番組「ミート・ザ・プレス」で、今回の会談を「大失敗」かつ「アメリカにとっての屈辱」と評した。