<発見された化石は、一つ一つの細胞を識別できるほど保存状態がよかった>

中国で、今まで一度も確認されたことがないような、前例のない恐竜の化石が発見された。

【動画】とげ状の突起に覆われた恐竜、ハオロン・ドンギ

中国の遼寧省で、空洞になったとげ状の突起に覆われた恐竜が発見されたのだ。針のような突起に覆われた恐竜の化石は、これまで一度も確認されたことがない。

今回発見された化石はハオロン・ドンギの幼体標本。約1億2500万年前のものと思われるこの化石は、一つ一つの細胞を識別できるほど保存状態は良好だった。

X線スキャンと高解像度顕微鏡を用いた解析により、これらのとげは骨格ではなく皮膚に由来するものだったことが明らかになった。

ハオロン・ドンギはイグアノドン類として知られる植物食恐竜の一群に属しており、くちばし状の口と強力な後肢を備えていることで知られる。

研究チームは「イグアノドン類は白亜紀を通じて、陸上生態系における主要な草食恐竜だった」と説明する。

「イグアノドン類は白亜紀末期に最盛期を迎えた。その中で、カモノハシのようなくちばしを持つハドロサウルス類が多くの大陸に広がった」

ハオロン・ドンギが生きていた白亜紀前期の中国には小型の肉食恐竜も生息していた。

研究者らは、ハオロン・ドンギのとげは、現代のヤマアラシの針と同様に、防御的適応として機能しており、捕食者が攻撃するのを思いとどまらせる役割を果たしていた可能性があると考えている。

他にも、とげは皮膚の表面積を増やすことで体温調節を助けていた可能性や、周囲の動きやその他の環境変化を感知する感覚器官のような役割を担っていた可能性もある。

最近発見されたハオロン・ドンギの化石は幼体のものだったため、とげが成体になっても維持されていたかについては、現時点では判断できない。

しかし、同種の化石がさらに発見されれば、この疑問に答えがわかる可能性もある。

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