1日1万歩のウォーキング、2リットルの水分補給、インターミッテント・ファスティング(断続的断食)まで、健康維持のアプローチは多岐にわたる。次々と新しいトレンドが現れては消えていくが、決して見落としてはならないのが、腸内環境の健康だ。
腸内環境の定義は幅広いが、一般的には胃、大腸、小腸、および腸内フローラ(腸内細菌叢)を含む消化器系全体を指す。消化器系の本来の役割は、食物から栄養を消化・吸収し、体外へ老廃物を排出することだ。体がこの重要な役割をうまく果たせなくなると、胸やけや腹部膨満感、疲労感といった不調が引き起こされる。
ワシントンD.C.の管理栄養士、キャロライン・トマソン・バンが腸内環境を最優先にするべきだと語る理由はそこにある。バンが、腸の健康を維持するためのヒントを教えてくれた。
コーヒーではなく、食物繊維から摂取する
理想的な朝食は、おいしいコーヒーと軽いサイドメニューという人も多いだろう。しかしバンによれば、完璧な一日のスタートを切るために必要なのは、腸内環境を整える成分「プレバイオティクス」だ。
「多くの人はプロバイオティクス(発酵食品に含まれる生きた菌)については聞いたことがあるだろう。しかしプレバイオティクスは、腸内の有益な細菌の『エサ』となるものであり、実は多くの人が見落としがちな要素だ」とバンは言う。
「プレバイオティクスは、腸内細菌が発酵させてエネルギー源として利用する。これがなければ、せっかく優れたプロバイオティクスのサプリメントを摂取しても、細菌が働くための材料が不足してしまう」
どんな食事にも取り入れやすいプレバイオティクスの優秀な供給源としては、ニンニク、タマネギ、ネギ類、アスパラガス、バナナ、アボカドなどが挙げられる。特にアボカドは、健康的な消化を促す食物繊維や必須栄養素が豊富に詰まっており、まさにスーパーフードだ。