ウェアラブルデバイス「Ouraリング」の製造元が、同社製品の利用者約5000人を対象に、世界の国々の睡眠データを比較する調査を行った。そこからは各国の睡眠時間の違いと、その背景にある文化的・生活的な習慣が分析されたが、明らかになったことの1つは「日本人の睡眠時間は世界の中でも非常に短い」という事実だった。
今回の調査対象はOuraリングの利用者に限られるものの、日本人の平均睡眠時間は約6時間23分で、欧米の国々と比べて明確に短かった。最も睡眠時間が長かったニュージーランド(7時間11分)や、続くオーストラリア(7時間9分)、アイルランド(7時間8分)などに比べると約50分もの違いだ。
これには長時間労働など日本特有の生活習慣が影響している可能性がある。一方、やはり睡眠時間が短かったインドは夕食の時間帯、UAEは暑さを避けた夜間の活動などが影響しているとみられ、睡眠時間には各国の文化や環境も大きく関わっているようだ。
睡眠は脳や身体の回復を担う生物学的に不可欠な営みであり、不足すれば心身の健康や日中のパフォーマンスに悪影響を及ぼすと考えられている。そのため、十分な睡眠を確保することは健康維持の基本であり、多くの専門家が睡眠の重要性を訴えている。
しかし今回の調査では、睡眠時間が短い人ほど必ずしも寿命が短いわけではないことも示唆された。実際、日本は睡眠時間が短い一方で平均寿命が非常に長い。とはいえ、米カリフォルニア大学のハミド・ジャリリアン教授によれば「夜は7~8時間」眠るのが最適で、「短すぎる(6時間以下)のも長すぎる(9時間以上)のも体に悪い」のが一般的な考えだという。
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