若い世代の間でがんが急増している背景には、ミレニアル世代やZ世代が、上の世代よりも生物学的な意味で早く老いていることが関係しているかもしれない。
ワシントン大学医学部の研究チームは、老化のスピードが早い人ほど、55歳以下で診断されるいわゆる「若年性がん」のリスクが高いことを突き止めた。
これまでの別の研究でも、若年性がんは世界的に増加傾向にあることが分かっている。1990〜2019年の間に50歳未満のがんの発症率は79.1%増加し、死亡数は27.7%増加した。
腫瘍学の専門医であるアンディ・ガヤは、生物学的年齢(体の衰え具合)と暦年齢(実際の年齢)の差が大きければ大きいほど、がんのリスクは高くなると語る。ガヤは本研究には関与していない。
生物学的年齢とは、実際の年齢ではなく、体の内部がどれだけ消耗しているかを示すとガヤは説明する。「生物学的年齢は固定されたものではなく、コントロール可能であることが長寿研究に基づく多くの証拠でわかっている」
研究チームは、英国の「UKバイオバンク」に登録されている成人15万4000人以上の健康データと、米国の研究プログラム「All of Us」の参加者1万人以上のデータを分析した。
その結果、より若い世代は、上の世代よりも生物学的年齢と実年齢の格差が大きいことが判明した。
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