中国は8月10日、海南省の文昌航天発射場から打ち上げた長征7Aロケットの打ち上げに失敗した。中国国営新華社などが伝えた。

ロケットは現地時間午後8時2分に離昇したが、その後の飛行中に異常が発生した。中国側は打ち上げが失敗したことを認め、原因について分析と調査を進めているとしている。

動画には、ロケットが上昇中に爆発して機体が分解する様子が映し出されている。

米宇宙メディア『Space.com』によると、異常が起きたのは離昇から約85秒後のことだった。長征7Aでは、4基の補助ブースターと第1段が一体となって飛行し、通常は打ち上げから3分弱で分離する。つまり、今回の異常はそれよりかなり前に発生しており、第1段が燃焼している飛行初期の事故だったことになる。

中国運載火箭技術研究院(CALT)によると、「長征7A」は「中星4B」という衛星を搭載していた(同衛星の詳細はほとんど公開されていない)。

動画を見た宇宙活動を研究する英ダラム大学のジョナサン・マクドウェル名誉教授は、ロケットは比較的低い高度と速度で完全に破壊されており、衛星も残骸も軌道には到達しなかったことが分かるとロイターに対して述べている。

今回が長征7Aにとって初めての失敗というわけではない。2020年3月16日に行われた初飛行も失敗している。中国紙『環球時報』は翌2021年、初飛行時の事故について圧力低下に伴うエンジンの異常が原因だったと説明している。

その後、対策を実施し、2021年3月12日の2回目の打ち上げでは衛星を予定軌道へ投入することに成功。それ以降は成功が続いていた。『Space.com』によると、8月10日のミッションは長征7Aとして18回目の飛行だったという。

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