<学校は社会を映し出す鏡。日本の教育に問題がないわけではないと痛感する話を耳にした>

連載「On Japan “日本通”時事コラム」では、在日外国人をはじめ、世界各地にルーツを持つ「日本通」たちが、政治、社会、文化などを独自の視点から読み解きます。

日本で子育てをしたいと考える中国人が増えている。中国の都市部では幼児期から塾に通い、受験のために1日10時間以上を勉強に費やすような生活が当たり前だ。良い大学に入れなければ良い仕事に就けない。

しかしあまりに競争が激しいため、多くの人は努力が報われず疲弊してしまう。こうした状態は「内巻(ネイチュアン)」と呼ばれ、これがいま大きな社会問題となっている。

過酷な競争社会で生じるストレスを子供にかけたくない親にとって、日本はうってつけだ。治安が良く、快適に暮らせる上、教育費が安い。公教育の水準が高いので公立校に通わせてもいいし、欧米大学への進学を見越して日本のインターナショナルスクールに通わせる選択肢もある。

要するに、日本の教育環境が素晴らしいという話だが、東京で4人の息子を育ててきた私も同感だ。

日本の小学校では給食の配膳や教室の掃除も児童が担うので、社会性を養えるという利点もある。教師の負担が大きいため最近は縮小傾向にあるが、集団行動を学べる部活動も素晴らしい。中国の詰め込み型教育と比べ、日本では生徒の個性を大事にしているとも感じる。

だが、日本の教育に問題がないわけではない。プライバシー保護のため細部は変更しているが、ここで紹介するのは実際に起こったことだ。

長らく、校内暴力やいじめを「学校内で解決すべきもの」としてきた
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