波が打ち寄せる海岸に、何頭もの黒いクジラが横たわっている。その周囲では、人々が海に入り、クジラを沖へ戻そうと懸命に作業を続けている。

ニュージーランド北島南端のワイララパ地方、パリサー岬付近の海岸で11月5日、ゴンドウクジラの集団座礁が確認された。

地元住民が現地メディアに語ったところによると、岩場の多い海岸に約50頭のクジラが打ち上げられていたという。

現場は首都ウェリントンの東方に位置する海岸地帯。複数の群れが座礁しており、発見時にはすでに多くが死亡していたとみられる。

救助活動には、ニュージーランド自然保護局(DOC)の職員や海洋哺乳類の救助団体「プロジェクト・ジョナ」、地元住民らが参加した。

生き残っていたクジラを海に戻すため、救助隊は健康状態を確認しながら、満潮のタイミングに合わせた救出を試みた。

しかし、岩場の多い海岸という厳しい条件もあり、救助は難航。現地メディアは、少なくとも30頭が死亡したと報じた。

ゴンドウクジラは、仲間同士の結び付きが強いことで知られる。1頭が浅瀬に迷い込むと、ほかの個体も後を追い、集団座礁につながる可能性がある。

ただし、今回の集団座礁がなぜ起きたのか、詳しい原因は分かっていない。

ニュージーランドでは過去にもクジラの集団座礁が繰り返し発生している。2024年には北島の海岸で30頭以上のゴンドウクジラが救助された事例もあった。

映像には、波打ち際で動けなくなったクジラの群れや、海に入って救助に当たる人々の姿が映し出されている。

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