暗い海の中を漂う、黒っぽい魚。頭部だけがガラスのドームのように透き通り、その内部には鮮やかな緑色の器官が浮かび上がっている。
米カリフォルニア州のモントレー湾水族館研究所(MBARI)は10月28日、深海魚「デメニギス」(学名:Macropinna microstoma)の最新映像を公開した。
撮影されたのは、カリフォルニア州中部の沖合、水深約600メートルの海中。研究チームが無人潜水艇で調査していたところ、この珍しい魚に遭遇した。
MBARIは約40年間にわたり、およそ7000回の潜水調査を実施してきたが、デメニギスを目撃したのは今回でわずか11回目。初めて4K画質でその姿を捉えることに成功した。
最大の特徴は、透明な頭部の内部にある緑色の筒状の目だ。
普段は上方を向いて獲物を探し、捕食する際には前方へ回転させることができる。頭部が透明なのは、こうした特殊な視覚の仕組みに関係している。
今回の映像では、透明な頭の中に浮かぶ緑色の目や、暗い海をゆっくり泳ぐ姿が鮮明に記録されている。
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