約1億6000万年前のジュラ紀の海に、ずんぐりとした体を持つ奇妙な「イカの仲間」が生息していた。

アメリカ・ワイオミング州で発見された化石から、新種の古代頭足類「ワイオテウティス・リンステロルム(Wyoteuthis linsterorum)」の存在が明らかになった。

研究成果は9月、科学誌『Papers in Palaeontology』に発表され、10月20日には科学ニュースサイトScienceDailyでも紹介された。

この生物は、現代のイカやタコに近い絶滅した頭足類「ベレムナイト」の一種だ。

ベレムナイトの化石は世界各地で発見されているが、その多くは細長い弾丸のような形をしている。ところが今回見つかった新種は、体内にあった硬い骨格が異常に太く、樽のような形をしていた。

一般的な化石の幅が1~2センチ程度なのに対し、新種では最大約6センチに達する。生きていた当時の全長は、腕を含めて約60センチだったと推定されている。

さらにCTスキャンによる分析から、数百万年前に姿を消したと考えられていた古い系統に属することも判明した。

研究チームは、その独特な体形が特殊な生態と関係していた可能性を指摘している。ただし、実際にどのような生活を送っていたのかは、まだ分かっていない。

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