頭から角が生えたような、奇妙な姿。まるでSF映画に登場する異星生物のようだが、その正体は深海に生息するナマコだ。

海洋探査団体シュミット海洋研究所などは今月、南米アルゼンチン沖の深海調査で、57種の新種とみられる海洋生物を確認したと発表した。

なかでも注目を集めているのが、水深2577メートルのマルデルプラタ海底峡谷で撮影されたナマコだ。角のように突き出た器官が北欧神話の神を思わせることから、「ロキ」の愛称が付けられた。

今回の発表は、2025年に採集された標本を詳しく分析した成果だ。ナマコなどの棘皮動物22種を含む57種の新種候補が確認されたが、小型甲殻類の標本は約9割が未分析で、さらに未知の生物が見つかる可能性もある。

一方、同じ海底峡谷の調査では、プラスチックごみや漁業由来の廃棄物も確認されている。未知の生物が数多く暮らす深海にも、人間活動の痕跡が残されていた。

研究チームは2027年2~3月、アルゼンチン沖の別の海底峡谷で追加調査を計画している。

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