「ノーコンタクト」はセラピーの言葉で、通常は有害なパートナーと一切の接触を絶つことを指す。ところが今、これを家族に実践する人が増えている。困難を乗り越えようとするのではなく、いきなり関係を断ち切ってしまうのだ。
ソーシャルメディアの普及もあり、メンタルヘルスの用語が日常会話に浸透している。例えば自分の境界線を引くことは、心の平穏を守るために効果があるだろう。しかし、意見が合わない人をナルシシストと呼び、診断も受けていない自分のADHD(注意欠陥・多動性障害)の引き金になっていると決め付けるのは、行きすぎかもしれない。
2020年のコーネル大学の調査ではアメリカの成人の27%、およそ6700万人が、少なくとも1人の家族と疎遠とみられた。さらに24年のハリス世論調査では、アメリカの成人の約半数が、親族や友人など少なくとも1人の親しい人と疎遠に。そのうち35%は親やきょうだいなど近親者と関係を断っていた。
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