<オンライン上の児童性的搾取・虐待の報告件数は7年で4倍に膨れ上がっている>

[ロンドン発]英国の重大犯罪捜査機関、国家犯罪対策庁(NCA)のグレアム・ビガー長官は英大衆紙デーリー・メール(8月24日付)で現代のオンライン環境は「子どもが利用するのに安全な場所ではない」と断言し、スマホ購入を検討する保護者に異例の警告を発した。

スマホの普及とSNS・オンラインゲームの日常化に伴い、子どもを取り巻くインターネット環境のリスクはこれまでにない水準に達している。そうした中、世界中で「デジタル空間の安全性」に対する抜本的な見直しが急速に進んでいる。

NCAのデータによると、オンライン上の児童性的搾取・虐待の報告件数は過去7年間で4倍に跳ね上がっている。ビガー長官は「私たちはすでに2世代のティーンエイジャーを何の安全網もない危険なSNSに放置してきた。もう終わりにしなければならない」と語っている。

英国の子どもに関する虐待通報は1日平均400件

同紙によると、NCAに寄せられる英国の子どもに関する虐待通報は直近1カ月では1日平均400件、ピーク時には900件に達していた。2022年の週平均840件と比較しても危機的なペースで増加しており、昨年1年間で9万2000件、直近1カ月だけでも1万2000件を超える。

主要プラットフォーム別の1日当たりの報告件数は次の通りだ。

Snapchat:約100件

Instagram:約75件

Discord:約50件

Roblox(オンラインゲーム):約25件

Google および X(旧Twitter):それぞれ約25件

英国には子どもに対して性的リスクをもたらす大人が推定71万〜84万人存在するとNCAは推定する。通報される事案は件数だけでなく被害内容も深刻化しており、被害者の低年齢化が進んでいるほか、仲間内の青少年自身が性的画像を投稿・拡散する加害事例も増加している。

「ペアレンタルコントロール」にも限界
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