<高性能空気清浄機「エアドッグ」を展開するエアドッグジャパン代表取締役の北村重光氏とソーダストリームの日本オフィスを統括する出口昌克氏。「空気」と「水」という人間の生命維持に欠かせない分野に取り組む両トップが、社員の幸福度向上から本質的な環境貢献、そして未来の企業経営のあり方まで大いに語り合った>

日常を楽しむことこそが、サステナビリティに直結

ソーダストリームのジャパンカントリーマネージャー出口昌克氏(右)とエアドッグジャパンの北村重光代表取締役。

ソーダストリームのジャパンカントリーマネージャー出口昌克氏(右)とエアドッグジャパンの北村重光代表取締役。

出口 オフィス改革の一環としてソーダストリームを導入されたと伺いました。

北村 重要な決断や新しいアイデアは、かしこまった会議室よりも、美味しい飲み物を片手に世間話をするようなリラックスした場所から生まれやすいものです。ソーダストリームは新しいアイデアを生む場を支えてくれていますし、普段あまり水を飲まなかった社員が「水を飲む回数が増えた」と言ってくれるなど、健康増進にも繋がっていると感じています。 

出口 環境配慮やペットボトルの削減といった面での効果はどうでしょうか。

北村 実は我々の「エアドッグ」も、環境への配慮を強く意識したブランドです。従来の空気清浄機は、汚れが詰まったらフィルターを交換して捨てる「ろ過式」が主流で、年間で莫大な量のプラスチックゴミが排出されます。しかしエアドッグは、フィルターを洗って繰り返し使えます。消費し、捨てるだけのビジネスモデルから脱却し、環境にどう貢献できるかを常に考えている会社なんですね。一方で社員の日常的な環境貢献を考えた時、これまでは無意識にペットボトル飲料を買いがちだったものが、ソーダストリームの導入で自然と変わってきました。気づいたらゴミが少なくなっていた、という状態です。

出口 そこは弊社が最も大切にしているポイントです。日々の活動を「もっと楽しくする」「もっと快適にする」というポジティブな体験の延長線上に、自ずと環境への配慮や健康への好影響がついてくる。これこそが長続きする本質的なエコシステムです。「何かのために我慢する」のではなく、「より良い選択肢」を提案し、コスト面においても無理なくサステナビリティに貢献できる。我々はそのような商品とサービスに誇りを持っています。

北村 おっしゃる通りです。目標だからと強制的にやらせても、ストレスが溜まるだけで長続きしません。自主的に、楽しく、自然な形でサスティナブルな行動ができる環境を作ることが重要ですし、我々エアドッグの製品哲学とも深くシンクロする部分ですね。環境への配慮は、近年求職者にとって企業を選ぶ重要なポイントになっています。こうした姿勢は、採用活動などにも影響を与えているのでしょうか。

出口 採用面接の最中に候補者の方から「御社は環境に関してどのような取り組みをされていますか?」と質問されることが非常に多いです。世の中の関心がそちらに大きく傾いているのを実感します。そして、私たちはその質問には『特別なことはしていません』と答えています。ソーダストリームという商品を世の中に広めること自体が、そのままプラスチックゴミの削減という環境貢献に直結しているからです。純粋な企業活動を進めること自体が、人や環境にとって良いことになっていく。候補者の皆様は「非常に本質的で素晴らしい」と、とても前向きな反応を示してくださいます。

北村 確かに、お客様に製品を使っていただくことがイコール環境に良い、というのは理想的ですね。我々が目指しているのは「空気のスペシャリスト」として、あらゆる空間の空気環境を整えることです。今後は住宅全体やビルそのものの空気を綺麗にするシステムにも取り組んでいきます。屋外のPM2.5や排気ガスの問題とも直結してきますから、我々がビジネスを拡大していくこと自体が、社会全体の空気を綺麗にするという環境貢献に繋がっていく。お客様と環境のために良い製品を前に進めていくことが最大の社会貢献になるのです。

出口 まさに本質が重なり合っていますよね。ビジネスを進めること自体が社会を良くしていく。私はこれが企業経営における「究極の解」だと思っています。

習慣化を生むのは、圧倒的な使いやすさ

出口 オフィスを拝見すると、皆様のデスクの上にマイボトルが自然に置かれています。定着しているポイントはどこにあるのでしょうか。

エアドッグジャパンの北村重光代表取締役。
「気がつけば、ソーダストリームを使っている自分がいます」とにこやかに語る、エアドッグジャパンの北村重光代表取締役。

北村 シンプルに「美味しいから」「好きだから」です。私も、1日に何回も自分でプシュプシュと炭酸水を作って飲んでいますよ。皆「水分を摂らなければ」と思っている中、簡単で美味しく水分補給ができるソーダストリームは、彼らのニーズにピタリとハマったのだと思います。

出口 ソーダストリームを使うと水分の摂取量が上がるというのは、多くのデータでも実証されています。単なる水だと飲みにくいという方でも、炭酸の喉越しが加わることで美味しく感じられ、自然と摂取量が増えるのです。「ペットボトルを買う生活から離れた」というのも大事なポイントです。ペットボトルを買うという行動自体が、自分の生活から自然と切り離されていくんですよね。

北村 ソーダストリームとエアドッグに共通しているもう一つの大きな要素が「使いやすさ」です。ソーダストリームはボタンを押すだけ。エアドッグも、操作ボタンは一つのみです。直感的に使えることが、習慣として長続きする秘訣だと考えています。

ソーダストリームのジャパンカントリーマネージャー出口昌克氏
エアドッグと共鳴する部分は非常に多いと語る、ソーダストリームのジャパンカントリーマネージャーを務める出口昌克氏。

出口 まさにその通りですね。我々も、お客様が「どうやって使うんだっけ?」と悩む瞬間を徹底的に無くすべく、製品を進化させ続けてきました。また、炭酸ガスのシリンダーを身近な場所でいかに買えるかという継続のしやすさも、戦略の重要な一部として注力しています。

北村 人間は1日に約1万5000リットルもの空気を吸っています。これだけの量を摂取しているのですから、空気の質のちょっとした違いが、長期的な健康に大きな差を生み出します。私は、自社の商品が世の中のためになると信じているならば、それを社会に広めることこそが企業のミッションだと考えています。企業が本業を推進すること自体が社会を良くしていく。それが理想的な未来の企業の姿です。

出口 エアドッグさんが「空気」という人間生活の基盤を支えているように、ソーダストリームは「水」という生きる上で欠かせない基盤を支えています。オフィスや外出先でも、誰もが美味しく、楽しく、そしてサスティナブルに水分補給ができる飲み物習慣を社会に広げていくこと。それこそが我々の使命です。これからも、お互いに世の中を本質的に良くしていくための挑戦を続けていきましょう。

ソーダストリームのジャパンカントリーマネージャー出口昌克氏(左)とエアドッグジャパンの北村重光代表取締役。
ソーダストリームのジャパンカントリーマネージャー出口昌克氏(左)とエアドッグジャパンの北村重光代表取締役。
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