中東ヨルダン南部のギリシャ正教会で10月23日、武装した男たちが銃を乱射し、少なくとも9人が死亡、40人以上が負傷する事件が発生した。

襲撃が起きたのは、首都アンマンの南西に位置するカラク県ハムード村の聖ジョージ教会。事件当時、教会では葬儀が行われており、多くの参列者が集まっていた。

監視カメラ映像には、武装した少なくとも3人の男が教会の入り口付近に現れ、発砲する様子が記録されている。男たちは銃撃を続けながら教会の敷地内へと突入した。

現場にいた目撃者は、葬儀が始まって約15分後に激しい銃声が響いたと証言。突然現れた覆面姿の男3人が、屋外にいた参列者に向けて無差別に発砲したという。

別の目撃証言では、襲撃犯は一度発砲した後、再び戻ってきて倒れている人々にも銃を向けたとされる。現場にいた人々は車の陰などに身を隠し、命からがら逃げ延びた。

事件を受け、ヨルダンのアブドラ国王は襲撃をテロ行為として強く非難。ハッサン首相も過激主義による犯行だとして、厳しく対処する姿勢を示した。

その後、ヨルダンの治安当局は26日、事件に関与した疑いで男3人を拘束したと発表した。容疑者らは現場から約3キロ離れた村の空き家に潜伏しており、治安部隊との銃撃戦の末に拘束された。3人はいずれもヨルダン国籍で、銃撃戦で重傷を負ったという。

当局は現場から銃器や弾薬を押収した。容疑者と国外の組織とのつながりを示す情報は確認されておらず、犯行の詳しい背景について捜査が続いている。

平穏な葬儀の場が一瞬にして惨劇の現場へと変わった今回の事件。公開された監視カメラ映像は、その襲撃の瞬間を生々しく伝えている。

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