青空に浮かぶ1機のドローン。その下方から白い煙を引きながら小型ミサイルが急上昇し、ドローンに命中する。

米テキサス州の防衛スタートアップ、パーセウス・ディフェンス(Perseus Defense)が、新型の低コスト迎撃ミサイルによるドローン撃墜試験の映像を公開した。

11月2日、同社の共同創業者で最高経営責任者(CEO)のジェイソン・コーネリアスがSNSに投稿した映像には、空中でホバリングするドローンにミサイルが命中する瞬間が収められている。

同社が開発する迎撃ミサイル「ハープ(Harpe)」は、全長約61センチ、射程約2キロ。1発当たりの価格を1万ドル(約150万円)未満に抑えることを目指している。

背景にあるのは、現代の戦場で深刻化するドローン迎撃のコスト問題だ。

数百〜数千ドルの安価なドローンを撃墜するために、10万ドル以上の迎撃兵器が使われることもある。こうした費用の不均衡は、大量のドローンによる攻撃に対処するうえで大きな課題となっている。

ハープは電子妨害によってドローンを無力化するのではなく、ミサイルを直接命中させて破壊する方式を採用。電波による妨害が効きにくいドローンへの対抗手段としても期待されている。

パーセウス・ディフェンスは今年4月、米陸軍の演習「ゴールデン・シールド」に参加。9月にはアリゾナ州のユマ試験場で、8発の迎撃ミサイルを搭載できる発射装置の試験も実施した。

ただし、ハープはまだ開発・試験段階にあり、実戦での迎撃成功率や量産時の価格などは明らかになっていない。

安価なドローンに対抗するため、迎撃兵器も小型化・低価格化する。今回公開された映像は、そんな新たな兵器開発競争の一端を映し出している。

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