42.195キロを走り切るマラソンでは、わずか数秒を縮めるためにランナーたちが厳しい練習を重ねている。そんな競技で、他人に背中を押してもらう行為が許されるはずはない。

韓国の人気男性グループSHINee(シャイニー)のメンバー、ミンホ(34)が、マラソン大会で伴走者から身体的な援助を受けていたとして批判を浴びている。

問題となったのは、11月1日に開催された「2026 JTBCソウルマラソン」だ。

ミンホは初めてのフルマラソンに挑戦し、3時間00分18秒で完走した。市民ランナーの大きな目標である「サブ3」(3時間切り)まで、あとわずか18秒という好タイムだった。

しかし、大会後に公開された映像が、その記録に疑問を投げかけた。

映像には、ミンホと並走していたペースメーカー役の男性が、走行中にミンホの背中を手で押しているように見える場面が収められていた。

ペースメーカーがランナーの前を走ってペースを維持することと、身体に触れて前方へ押すことは、まったく別の行為だ。

マラソンの競技規則では、転倒した選手を起こす場合などを除き、他人が身体を押して前進を助ける行為は認められていない。

つまり、単なるマナー違反ではなく、競技の根幹に関わる問題なのだ。

とりわけ、3時間切りを目指す市民ランナーにとって、18秒という差は決して小さくない。長い距離を自分の足だけで走り、最後の数秒まで削り出そうとするランナーたちからすれば、他人の力を借りる行為に反発が起きるのは当然だろう。

映像の拡散後、韓国では競技の公平性を損なう行為だとして批判が広がった。

批判の広がりを受け、ミンホは自身のSNSで謝罪。「ランナーの皆様に不快感を与えた」と釈明した上で、今回の記録を辞退し、完走メダルや完走証を返還する考えを明らかにした。

今回の問題は、芸能人がマラソンに挑戦した際の単なるハプニングではない。自分の力で走るという競技の基本原則が守られていたのかが問われている。

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