警察官に誘導され、人々が次々と地下シェルターへ駆け込んでいく。階段を急いで下り、身を寄せ合う住民たち。その直後、激しい爆発の衝撃が襲う。
ロシア軍による空爆が迫るなか、ウクライナの住民たちが必死に避難する様子を、警察官のボディーカメラが捉えていた。
攻撃が起きたのは11月2日。ウクライナ南東部ザポリージャ州のコムィシュヴァハにある施設で、住民への支援物資の配布拠点として使われていた。
ウクライナ当局によると、ロシア軍はこの施設を空爆。最初の攻撃を受けた後、住民や救助関係者らが避難していた地下シェルターにも爆弾が投下されたという。
ウクライナ国家警察が公開した映像には、警察官が住民に避難を促し、人々が地下へ急ぐ様子が記録されている。
地下シェルターに逃げ込んだ人々を襲ったのは、再び迫ってきた爆撃だった。映像には爆発による激しい衝撃が記録されており、現場の緊迫した状況が伝わってくる。
攻撃による犠牲者は増え続けた。
11月5日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、死者数が43人に達したと発表した。現場では捜索活動が続いており、なお多数の行方不明者がいるとみられる。
この施設は、地域住民が支援物資を受け取る場所として利用されていた。ウクライナ側は民間人が集まる施設への攻撃だったと説明している。
一方、ロシア側は攻撃対象がウクライナ軍の部隊だったと主張しており、双方の説明は食い違っている。
現場では救助隊員らが負傷者を搬送する様子も撮影された。ロイターは、警察が提供した映像について、撮影日時や周辺の建物などを照合し、撮影場所を確認している。
住民を守るはずの地下シェルターまで爆撃にさらされた今回の攻撃。避難する人々の視点に近い位置から撮影された映像には、爆発が迫る現場の恐怖が生々しく刻まれている。