恒星が激しい最期を迎えた後も生き続けている巨大惑星が発見された。この惑星の観測によって、私たちの太陽系がどんな運命をたどるかという予測が一変する可能性もある。
地球を照らす太陽も、いずれは死ぬ。どんな恒星であれ、やがて燃料が尽きることは、科学で裏付けられた事実だ。太陽の場合、数十億年後には「赤色巨星」になって膨張し、周囲の惑星をのみ込むと予想されている。
赤色巨星となった恒星は死にゆく過程で大きく膨張し、惑星を融解させたり蒸発させたりして破壊する。アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、太陽は水星と金星をのみ込むだろうと予測する専門家もいる。
太陽がこの段階に達した時に地球と太陽系がどうなるかをめぐっては、長年にわたる研究や論議が続く。国際研究チームは今回、恒星が死んだ後も生き続ける巨大な惑星を観測した。
研究を主導したセントアンドルーズ大学のライアン・J・マクドナルドは本誌の取材にこう語った。「生き残った惑星は、恒星が死ぬとその周辺から遠ざかる。それは白色矮星になった恒星の質量が小さくなることによる」
「ところが、我々が観測した巨大惑星『WD1856b』は、白色矮星の近くへと移動していた。この内側への移動は恒星の死から数十億年後に起きた現象で、近くにある2つの赤色矮星の重力の影響によって引き起こされた可能性が大きいことが、今回の研究で分かった」
次のページ