- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 「リアリティー・ショー」のプロ、トランプが仕掛ける…
「リアリティー・ショー」のプロ、トランプが仕掛ける虚実ない混ぜの演出
トランプのリアリティー・ショーでは「You're fired(あんたはクビだ)」が決め台詞に Chip East-REUTERS
<「現実と虚構を混同させる」リアリティー・ショーの演出が問題になっているが、その草分けとして人心を掌握したのがトランプ大統領>
日本でリアリティー・ショーの弊害が問題になっています。このジャンルは、現実と虚構を混同するように誘導する、これが番組制作の最大の目的になっています。ですから、結果として、視聴者が演技をしている「中の人」と役柄を混同し、場合によっては「中の人」への中傷や攻撃をすることもあり得ます。こうした問題は、欧米でも数多く発生してきました。
こうしたリスクに対しては、虚構を事実と信じて反応してしまう視聴者に責任があるという論調も見られます。ですが、番組としては、あくまで演出技術を駆使して、視聴者が虚構を事実と誤解するように作っているわけです。それにもかかわらず、騙された視聴者が悪いというのは無理があります。あくまで虚構は虚構として受け止められるよう誤解を防ぎ、それでも興味が失われないような演出を行う、制作サイドにはそのような責任が求められています。
その一方で、リアリティー・ショーに代表されるような「現実と虚構を混同させる」演出は、エンタメにとどまらず、政治の分野でも見られます。その代表は、やはりドナルド・トランプという政治家でしょう。
そもそもは「アプレンティス(実習生)」という経営者見習いの若者を競わせる「リアリティー・ショー番組」で成功を収めたことが、知名度だけでなく、人心を掌握するスキルを獲得する契機となった人物だけに、そのテクニックは相当なものです。
騒がせて嘲笑することを狙った発言
現在進行形のものだけでも、色々あります。最も問題なのは、新型コロナウイルスの感染拡大には、中国政府が関与しているといった陰謀論です。ですが、もっと具体的なものとしては、例えば「自分は抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンをコロナ予防のために飲んでいる(現在は止めたと言っています)」などと平然と口にするというのもその1つです。
科学リテラシーの低い支持者には「大将はさすがにやることが凄い」と思わせる一方で、反対派には「認可されていないし、副作用があって危険だし、そもそも治療薬を予防目的に飲むのはおかしい」などと思い切り騒がせる、それも計算済みだと思います。つまり、科学と政治リテラシーの高い支持者は「リベラルが真に受けて大騒ぎしている」と嘲笑するように誘導できるわけで、ある意味で高度なテクニックです。
また、これも現在進行形ですが、トランプ批判の急先鋒である中道右派のキャスター、ジョー・スカラボロ氏について、同氏が下院議員であった時代に殺人に関与していると再三にわたって「陰謀論」を展開しています。この問題では、亡くなった女性の夫が激怒しており、トランプのツイッターアカウントを閉鎖するとかしないという問題に発展しています。ですが、本人や報道官は「すでにあった陰謀論を、こういう話もあるとして紹介しただけ」などと居直っているのです。
意外にも「友好的」だったトランプ・マムダニ会談 2025.11.26
アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性 2025.11.19
マムダニ新NY市長の左派政策、日本への影響は? 2025.11.12
NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショックの行方は? 2025.11.05
高市早苗新首相と田原総一朗氏との浅からぬ因縁 2025.10.29
国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の「保守性」 2025.10.22
日本の次期首相に絶対的に必要なのは「円を守り抜く信念」 2025.10.15
-
「ITサポート」外資系企業のIT課題を解決
シスアミック株式会社
- 東京都
- 月給25万円~50万円
- 正社員
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
「カスタマーサクセス」外資系上場SaaS×AI・IoT日本法人/日本市場の事業成長を一緒に推進するCSMポジション「港区勤務」/IoT・M2M・ロボット
アシオット株式会社
- 東京都
- 年収400万円~1,000万円
- 正社員 / 契約社員
-
未経験OK外資系企業の「採用コンサルタント」
株式会社トライアンフ
- 東京都
- 月給27万5,800円~
- 正社員






