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為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 セカンドキャリアの前に「考えるべき」こととは?

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2025年6月24日(火)10時00分
写真:殿村誠士 文:一ノ瀬伸
「Olive LOUNGE渋谷店」での対談イベントに登壇した為末大とTAKUMI(桑原巧光)

登壇した為末大さん(左)とTAKUMIさん

<SMBCグループが、元陸上競技選手の為末大さんとダンサーのTAKUMI(桑原巧光)さんによる対談イベントをOlive LOUNGE渋谷店で開催。人生の分岐点やキャリア選択時の思いを語り合い、参加者に「より良い未来のために一歩を踏み出す勇気」を届けた>

為末大さんはスプリント種目の世界大会で日本人初のメダルを獲得し、引退後はスポーツ・教育事業を手がける「Deportare Partners(デポルターレパートナーズ)」の代表を務めている。

TAKUMIさんは、世界最高峰のプロダンスリーグ D.LEAGUEで「CyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)」のリーダーを務め、ダンス&ボーカルグループ「THE JET BOY BANGERZ」でも活動する人気ダンサーだ。

今回が初対面のふたりには、ある「共通項」がある。「コレオ・マイ・ライフ(私の人生の振り付け)」をテーマに、スポーツやキャリア、お金などについて深く語り合った。

イベントを主催したSMBCグループでは、中期経営計画の柱の1つである社会的価値創造の一環として、「より良い未来のために踏み出す一歩を応援する」をコンセプトとしたイベントを三井住友銀行の個人向け店舗「Olive LOUNGE渋谷店」にて定期的に開催している。


Olive LOUNGE 渋谷店 ●Olive LOUNGE 渋谷店
2024年5月にオープンした、銀行窓口としての機能を有しながら、カフェやオフィスとして利用できる自由な空間。1階にスターバックスを併設し、2階はフリードリンクやフリースナック、Wi-Fi環境を備えたシェアラウンジとなっている

まずはそれぞれの幼少期を振り返り、為末さんはスター選手のカール・ルイスに憧れて陸上競技を始め、TAKUMIさんはダンス教室の先生の踊りに衝撃を受けてダンスにのめり込んだ経緯を紹介した。

ふたりの共通項は"プロアスリート"だ。為末さんは26歳のときに所属会社を退社し、当時の陸上界では異例だったプロ選手に転向。一方、TAKUMIさんは早稲田大学在学中からD.LEAGUEでプロダンサーとしての活動をスタートし、卒業後はその道に専念することを選んでいる。

TAKUMIさんの文武両道の経歴を聞いた為末さんは、「違う道もあり得たと思いますが、プロダンサーになる決め手はなんでしたか?」と質問した。

為末大とTAKUMI(桑原巧光)

この日が初対面というふたりだが、共通項も多く、話が弾んだ

TAKUMIさんは、「勉強もずっと頑張ってきたので実は総合商社や弁護士にも興味がありましたし、めちゃくちゃ悩みました。でもやっぱりダンスが好きだから、自分の気持ちに従いました。SNSで世間的な"正解"が見えてしまう時代だからこそ、本心を大切に選択していくほうが後悔はないのかなと思います。信頼している方から言われた『選んだ道を正解にできる』という言葉も大きかったです」と熱を込めて答えた。

プロ陸上選手のパイオニアである為末さんは、プロ宣言をした2000年代を「日本のスポーツ界全体として"プロの夜明け"にあたる時代」と語り、レースで賞金を得た思い出やスポンサー営業の苦労などを振り返った。

為末大とTAKUMI(桑原巧光)の対談

参加者は熱心に聴き入っていた

引退後のお金を考え始めたのが遅かった...

対談はキャリアからお金の話題に。為末さんは海外試合で資産形成について考える大切さに気づく出来事があったという。

「レースで賞金をもらって僕は『よし、これで飲みに行くぞ』とか言っていたんですが、一緒に入賞したドイツ人選手は『上場したスポーツメーカーの株を買う』と。彼なりの資産運用の計算式を僕に説明してくれました。当時はまだ将来のお金のことを考える文化がスポーツ界にあまりなかったので僕は衝撃を受けて、お金と人生の話はセットだと考え始めました」(為末さん)

為末さんは続けて「引退後のライフプランにおけるお金の計算をし始めたのが僕は遅かったので少し後悔があります」と明かした。それを聞いたTAKUMIさんは、「最近はアスリート向けの資産形成サービスもありますよね。セカンドキャリアに向けてお金について考える重要性を感じます」と応じた。

自身の経験から為末さんは若いアスリートのサポートに積極的だ。自身の事業に加えて、SMBCグループが実施している大学スポーツ応援プログラム「シャカカチ BOON BOON PROJECT」(*)ではアンバサダーを務めている。

(*)三井住友銀行が、大学体育会運動部の活動費として総額1億円規模の支援、アンバサダー・パートナー企業等と提携したサポートを行い、大学生の「学業」と「スポーツ」を両立できる環境の整備や挑戦の機会拡大を目指すもの

為末さんは「世の中の"できないんじゃないか"という思い込みから解放された人の姿を見るのがたまらなく嬉しいんですよ。いかに社会の制限、人々の制御を取っ払えるかが、僕の活動の軸です」と思いを語った。

一方、TAKUMIさんは今後のライフプランを聞かれ、「まずはダンサーとしていけるところまでいきたい。たくさんの人に自分のダンスを届けたいんです。それでやりきったなと思える瞬間が来たら、いろいろな経験を結びつけて事業をすることに興味がありますし、ダンス業界に貢献していきたいとも考えています」と述べた。

加えて、「僕も苦悩に直面したり、勇気が出なかったりした経験がたくさんありますが、努力が実る前に諦めてしまうのはすごくもったいない。今回の対談が皆さんの一歩を踏み出す勇気にちょっとでも繋がったら嬉しいです」と話した。

Olive LOUNGEでのイベントについて、SMBCグループ社会的価値創造推進部長の髙市邦仁氏はこう語る。

「さまざまな方々が集って思い思いに過ごすなかで、何かを感じ取ったり、発見があったり、そんな空間を目指して運営しています。通常のトークショーではありえないほどゲストとの距離も近く、カフェで過ごしているときに席にゲストがやってくるような感覚で過ごしてもらえたら」

今回のイベントには若い世代を中心に多くの来場者が訪れ、オンラインでも同時配信。夢に向かって人生の決断をしてきたふたりの話に聞き入った。

Olive LOUNGEでは7月11日にも対談イベントが開催される。

今回は第4弾として、若手サステナリーダーの佐座槙苗さんを迎え、元プロ野球選手で起業家の斎藤佑樹さんとともに、サステナビリティを知る第一歩を踏み出すきっかけを届ける。

Olive LOUNGEでの体験は、これからも「より良い未来」を目指す人たちの背中を押してくれるだろう。


●Olive LOUNGE Future Session vol.2

<開催日時>
2025年7月11日(金) 18:30~19:30

<会場>
Olive LOUNGE 渋谷店 2階SHARE LOUNGE セミナースペース

<参加方法>
会場参加(事前抽選制)
オンライン視聴(先着順)

<お申込みはこちら>
https://peatix.com/event/4436460/view


●問い合わせ先

SMBCグループ
https://www.smfg.co.jp/

Olive LOUNGE渋谷店
https://www.smbc.co.jp/kojin/olive/olivelounge/shibuya/

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