『イカゲーム』の次はコレ...「デスゲーム」好き必見の映画・ドラマ 10選

『イカゲーム』はネットフリックスの「非英語ドラマ」の視聴者数トップ10にもシーズン1と2がランクイン。世界での総視聴時間は35億8500万時間
<日本、韓国、ハリウッドと様々なデスゲーム作品が生み出されてきたが、本当に見るべき作品はどれなのか? 映画評論家ジョーダン・ホフマンが10作品を紹介する>
①『バトル・ロワイアル』(2000年、深作欣二監督)
中学生が生き残りを懸けて殺し合うという、何とも暴力的な(でも独創的な)作品。
②『ハンガー・ゲーム(The Hunger Games)』(2012年、ゲイリー・ロス監督)
『バトル・ロワイアル』をマイルドにしたような作品。緻密な世界観や、『イカゲーム』のインテリアにも通じる豪華な美術デザインが特徴的。
③『猟奇島(The Most Dangerous Game)』(1932年、アーネスト・B・シェードザック&アービング・ピシェル監督)
難破船の生存者たちが流れ着いた孤島で狩りの標的にされていることに気付く物語。
④『ハード・ターゲット(Hard Target)』(1993年、ジョン・ウー監督)
『猟奇島』の主役がジャン・クロード・ヴァン・ダムだったら......というアクション映画。
⑤『ひとりぼっちの青春(They Shoot Horses, Don't They?)』(1969年、シドニー・ポラック監督)
大恐慌時代に希望を失った人々が「ダンスマラソン」に参加し、厳しい表情で果てしなく踊り続ける姿を描く。筆者の祖父母もこのダンスマラソンを、米ニュージャージー州の海岸で目撃したことがあるという。
⑥『スノーピアサー(Snowpiercer)』(2013年、ポン・ジュノ監督)
『パラサイト』の監督によるアクション作。階級で分断された象徴的な列車が舞台。
⑦『悪魔を見た(악마를 보았다)』(2010年、キム・ジウン監督)
イ・ビョンホンがチェ・ミンシクとダブル主演を務めた巧妙で複雑な物語。斬新な殺人の方法が登場するなどやや不快感を覚えるが、その独創性は『イカゲーム』のファン・ドンヒョク監督にも確実に影響を与えた。
⑧『アイ・デクレア・ウォー(I Declare War)』(2012年、ジェイソン・ラペール&ロバート・ウィルソン監督)
低予算で製作されたカナダ映画。子供たちが森の中で繰り広げる「旗取りゲーム」を、本物の戦争さながらの緊迫感で描く。
⑨『ソドムの市(Salò o le 120 giornate di Sodoma)』(1975年、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督)
史上最も物議を醸した映画の1つ。人間の残酷なのぞき見趣味についての鋭い洞察なのか、あるいは作品自体が残酷なのぞき見趣味そのものなのか。『イカゲーム』のVIPたちのシーンの一部は、この作品に登場する倒錯したファシストたちへのオマージュのように思える。
⑩『イカゲーム:ザ・チャレンジ』(2023年)
少なくとも「ガラスの橋」ゲームのやり方は見ておくべきだ。

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