<反トランス活動を支援するローリングだが、ジェンダー問題以外にも彼女の「差別意識」が作品に表れているとの指摘も──>

大人になってから『ハリー・ポッター』に出会った。きっかけは同僚が1巻から3巻を無理やり手渡してきて、「絶対に読むべき」と言ったことだった。長い週末で一気に読み切った。

4巻が出たのは、ちょうど夫の大叔母の葬儀の日だった。駅を出ると、灯りのついた書店が目に入り、すぐに中へ入ってハードカバーを2冊買った。しばらくの間、魔法の世界に没頭するためだった。

それから20年が経ち、あの魔法は今や手品のように感じる。そしてその仕掛けは、あからさまで悪意すら帯びているように思える。

ハリーの生みの親であるJ.K.ローリング(J.K. Rowling)は、反トランス活動を公然と、そして資金的にも支援してきた。

2018年には、トランス女性を「ドレスを着た男」と呼ぶ投稿に「いいね」したことを「中年のうっかり」と弁解したが、その後もトランスのアイデンティティや権利を否定する姿勢を強めている。

今年のイギリス最高裁が「生まれつき女性でない人の法的な女性認定を制限する」という判決を下した際、彼女はこれを「TERFのVEデー(対独戦勝記念日)」と呼び、第二次世界大戦のヨーロッパ終結になぞらえた。

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ローリングの偏見は作品にも表れている?
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