皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」の正体...医師が回答した「人獣共通感染症」とは
Graduate asks internet what "weird patch" is on arm—then comes diagnosis

220 Selfmade studio/Shutterstock
<ネット掲示板に投稿された写真に写っていたのは、投稿者の腕にできた赤みがかったリング状の発疹。写真を見た医師の診断は?>
オンライン掲示板のレディットに、ある学生が健康上の悩みについて写真付きで投稿した。「economics3」というユーザーが投稿したのは、自分の腕にできた「奇妙な斑点」の写真。そこにはリング状のやや赤みがかった発疹が写っており、これがいつまで経っても「消えない」のだと説明を添えた。
■【写真】腕の皮膚の内側に虫がいるってこと? ネットに投稿された「奇妙なリング状の斑点」の写真
はたして、このリング状の発疹は何なのか。レディット上ではユーザーたちによるさまざまな意見が飛び交ったが、本誌はこの投稿についてイギリスの開業医サビーナ・ハノマンシンに話を聞いた。
ハノマンシンによれば、投稿された写真に写った発疹は「リングワーム(白癬、足にできたものはいわゆる水虫)」だと思われるという。そしてこれは、主に皮膚糸状菌と呼ばれる真菌によって引き起こされる一般的な表在性(つまり皮膚表面の)真菌感染症だと説明した。「ワーム(英語で芋虫のような細長い虫の意味)」という言葉が含まれるが、虫が原因ではない。
彼女は次のように述べた。「この感染症は直接接触することで人から人に伝染するが、媒介物を通じて広がることもある。皮膚糸状菌が微細な胞子を放出し、それが物質の表面で生き残ることができるからだ。タオルや寝具、衣類、ヘアブラシやジムの器具などほかの人と共有して使うものが感染の拡大を促す可能性がある」