一夜限りのきらめく晩餐会──東京アメリカンクラブで過ごす、贅沢と支援の夜
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東京アメリカンクラブで開催されたチャリティ・ガラにて、カジノテーブルを囲みながらエンターテインメントを楽しむ参加者たち
<ジャズが流れ、ワインが注がれ、きらめくドレスとタキシードが行き交う夜...麻布台に広がったのは、日常を忘れさせる大人たちのための濃密なひとときだった。そこに込められていたのは、若い世代や障がいのある人々の未来を想う「情熱」>
東京アメリカンクラブでは、非会員でもクラブの魅力に触れられる特別な機会として、9月3日(水)の夜に「バンケットショーケース」を開催予定。会場や料理、サービスの全貌が体験できるこのイベントの詳細は、記事後半にて紹介する。
2025年4月、東京・麻布台にある東京アメリカンクラブで開催された「チャリティ・ガラ」は、華やかな装いと熱気に満ちた一夜だった。教育やメンタルヘルスの分野で活動する5つの団体を支援するために企画されたこのイベントは、洗練されたエンターテインメントと慈善の心が響き合う、大人のための特別な夜となった。
東京アメリカンクラブとしては初の公式ガライベントとなった今回、参加者はタキシードやドレスに身を包み、華やかな装いで集結。それぞれが洗練されたスタイルで、非日常のひとときを満喫した。
カジノ形式のゲームや、熱気あふれるライブ&サイレントオークションで集まった収益はすべて、支援団体への寄付に充てられる仕組みとなっていた。なお、ゲームは実際の金銭を賭けるものではなく、受付で配布される「ゲームマネー」を使用する形式で行われた。遊びの時間がそのまま社会貢献へとつながる──そんなユニークな構成も、このガラの大きな魅力のひとつだった。
ルーレットの回転音、ジャズのメロディ、きらめく照明──そして何よりも、集まった一人ひとりの優しさが、この夜を特別なものにしていた。
イベント冒頭に登壇したのは、東京アメリカンクラブ内のボランティア団体「コネクションズ」のコミュニケーションディレクター、小林ブランカ氏。「私たちは今日、ただ楽しむために集まっているのではありません。これは、自分たちが持つ『恵まれた環境』を、見返りを求めずに誰かと分かち合うための夜なんです」と語りかける彼女の言葉には、確かな熱意が宿っていた。
日本の未来を照らす、5つの希望の光
今回のチャリティ・ガラで支援対象となったのは、国内で教育やメンタルヘルスの分野において先進的かつ実直な取り組みを続ける5つの団体だ。
東京大学先端科学技術研究センターと連携するドゥーイット・ジャパンは、障害や病気のある若者たちに対して、テクノロジーを活用した支援を提供する。アシスティブ・デバイスの導入や、大学キャンパスでのリアルな学びの体験を通じて、彼らが「どう生きるか」を自ら考え、選べる環境を整えている。
親からの支援を得られず、児童養護施設や里親家庭で育った若者たちを支えるのがブリッジフォースマイルだ。18歳を迎えた彼らが社会に出るとき、必要となる生活スキル、金銭管理、メンタルヘルスの支援に加え、孤独を感じないための「居場所づくり」までを丁寧に行っている。
東京面会交流支援センターは、離婚や別居によって離れて暮らす親子が、安全で中立的な環境の中で再び時間をともにできるような場を提供している。親子の絆の再構築が、子どもの心の安定だけでなく、家庭内貧困の予防にもつながるという視点からの取り組みだ。
アール・ド・ヴィーヴルは、神奈川県小田原市を拠点に、障害のある人たちがアート作品の創作やカフェ運営を通じて自己表現と社会参加を実現するユニークな空間を運営している。そこには、単なる創作活動を超えた「生き方」があり、地域との交流を生む創造的な福祉のかたちがある。
そして地域精神保健福祉機構(COMHBO)は、精神疾患のある当事者やその家族、支援者たちによるピアサポートと、全国規模のリカバリーフォーラムを展開する。エビデンスベースのメンタルヘルス支援を広げながら、社会にある「見えない壁」をひとつずつ取り払っていく活動を続けている。
これらの団体は力強く、日本の未来を支えている。その存在に光を当てることこそが、このチャリティ・ガラの最も大きな意義でもあった。
ブリッジフォースマイルを代表して登壇した濱島優里氏は、「18歳という年齢で、自ら生活を切り拓かなければならない若者たちがいます。私たちは彼らに、知識と技術だけでなく、『頼れる大人がいる』という安心感を届けたいのです」と語り、「皆さんが今ここにいてくださること、それ自体がすでに彼らへの支援となっています」と来場者へ感謝を伝えた。
さらに、イベントスポンサーとして挨拶に立ったラグビースクール・ジャパンの校長、トニー・ダービー氏は、「教育とは、学業の達成だけではなく、思いやりと社会的責任を育むものです。今夜ここで語られている団体の活動は、その理念そのもの」と語り、支援の意義を強く訴えた。
イベントには、ラグビースクール・ジャパンに加え、ジェラール・ベルトラン、ピーロート、そしてナイティンバーといった名だたるワイン企業もスポンサーとして名を連ね、華やかな夜をさらに彩った。
エンタメとカジノ、非日常の演出
会場を包んだのは、メディアパーソナリティの東海林 舞氏と『NHK NEWSLINE』アンカーのラジャ・プラダン氏による軽妙な司会と、ジャズシンガーのアンドレア・ホプキンス氏による情感あふれるライブパフォーマンス。
一方で、ゲームテーブルではルーレットやクラップス、ブラックジャックに熱中する参加者の姿も。受付で配布された「ゲームマネー」を使ってチップに交換し、獲得したチップで抽選券を入手するという仕組みが、競争心と遊び心を巧みに引き出していた。
会場に広がった「静かな興奮」と「高鳴る声」──オークションの熱気
会場の盛り上がりを一段と引き上げたのが、ライブオークションとサイレントオークションという2本立ての競り企画だった。
まずステージ上で行われたライブオークションでは、参加者たちの歓声とともに、次々と魅力的なアイテムが競り落とされていった。フロリダのセミノール・ハードロック・ホテル宿泊パッケージや、元横綱KONISHIKI(小錦八十吉)との特別相撲体験付きディナー、逗子の「ハーバーテラス」でのオーシャンビュー宿泊に加え、著名デザイナー・紫藤尚世氏による着物スタイリングと撮影体験、さらには葉山から出航するセーリング体験など、ラグジュアリーかつユニークな体験型出品がずらりと並んだ。どのアイテムにも熱い視線が注がれ、競り合いは終始白熱。競り人として登場したタレントのスチュアート・オーの巧みなトークと軽妙な掛け合いも相まって、拍手と笑いが絶えない賑やかな時間となった。
一方、会場の一角でひっそりと...と思いきや、サイレントオークションでも負けじと「静かな戦い」が繰り広げられていた。参加者は展示されたアイテムの脇に設置された入札ボードに希望金額を書き込む形式だが、実際には「また金額が更新されてる(Keeps on beating me)!」と声が漏れるほどの白熱ぶり。何度もボード前に戻り、入札額を上書きしていく姿も珍しくなかった。
クラブ内ゲストスタジオでの一泊宿泊券、日本橋クラブ「アメリカンルーム」のディナーバウチャー、資生堂のスキンケア&ビューティーギフトセット、ジュエリーデザイナーシャヌ・アガルワルによるサクラダイヤモンドのペンダント、そしてジョー マローン ロンドンのギフトバッグなど、高級感と実用性を兼ね備えたアイテムの数々が並び、入札者それぞれの想いが静かに、しかし確かにボードに刻まれていった。
味覚でも心を動かす一夜
美味と温もりが同居した料理も、この夜の記憶に深く刻まれた。ウェルカム・タパスでは、春野菜のズッパやブラータチーズとビーツのサラダ、和牛と雪ひかりポークのサルーミなどが彩りを添えた。
コースディナーでは、黒トリュフときのこのコンフィを添えた釜石産ホタテや、和牛ストリップステーキとクレオール風バーベキュー・ロブスターテールといった豪華なメインが登場。さらに、レモンスクエアやパンナコッタなどを取り揃えたデザートビュッフェ、ジェラール・ベルトランの白・赤ワインのペアリング、そしてウイスキー&ラムバーが、味覚と会話をいっそう豊かにした。
総額300万円超...希望を紡いだ夜
ガラのフィナーレを飾ったのは、東京アメリカンクラブ代表理事のジェシー・グリーン氏による発表だった。「今夜、皆さんの力で...寄付総額は336万1千円に到達しました!」という言葉に、会場からは大きな歓声と拍手が沸き起こった。
「今夜ここに来てくださったすべての皆さんに、心から感謝します。来年もまたこの場所でお会いしましょう」
歓喜と感動に包まれた一夜は、単なるイベントを超えた「つながり」の証となり、それぞれの心に温かな余韻を残した。
東京アメリカンクラブでは、メンバー以外でも利用できるバンケットおよびケータリングサービスを提供している。国際色豊かな空間と、多様なニーズに対応する柔軟なサービスで、企業イベントやウェディング、プライベートな集まりなど幅広い用途に対応しているのが特徴だ。
その一端を体験できる「バンケットショーケース」が、9月3日(水)18時30分〜21時30分に、東京アメリカンクラブの「ニューヨーク・ボールルーム」で開催される。
この夜は、通常はなかなか立ち入ることのできないクラブ内を巡るセミプライベートツアーから始まり、さまざまなレイアウトの宴会会場が紹介される。イベントの前半には、シェフのあいさつを交えた着席ビュッフェ形式のディナーが用意され、クラブ自慢の料理とウェルカムドリンクを、ジャズの生演奏とともに楽しむことができる。
ディナーの後は、別室に移動してアメリカンスタイルのレセプションパーティーへ。バーやデザートビュッフェが並ぶ空間で、ゲスト同士のネットワーキングも楽しめる。クラブのスタッフも同席し、今後のイベントやパーティー開催の相談に直接応じる予定だという。