- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- わが町の市への昇格が名誉だけど残念な理由
わが町の市への昇格が名誉だけど残念な理由
すると昨年、エセックス州の他の町が市になった。サウスエンド・オン・シーだ。雰囲気はいいが独創性に欠ける海辺の町。列に割り込んで追い抜かれた形だが、コルチェスターの人々は状況が状況だから不平を言えなかった。国会議員がイスラム主義者のテロリストに殺害される事件が起こり、この議員が長年サウスエンドを市に、と尽力していたことに敬意を表して死後に願いが叶えられたのだ。
そんなわけで僕は、エセックスから3つ目の市はあり得ないのではないかと心配になった。でも杞憂だった。今年、ジュビリーを記念して、8つの新たな市が発表された。コルチェスター、レクサム(ウェールズ)、バンガー(北アイルランド)、ドンカスター(インランド中北部サウス・ヨークシャー州)、ダグラス(マン島)、ダンファームリン(スコットランド)、ミルトンキーンズ(イングランド南東部の「ニュータウン」)、スタンリー(フォークランド諸島)だ。またしても「バランス重視の偏見」が見て取れると思う。
僕のちょっとした問題は、自分の町が市に昇格したところで、基本的に何の恩恵もないということ。市になったのはまさに「名誉」だが、山ほどの他の場所も同じ名誉を授けられ、州内でその名誉を得るのが「3番目」であり、同じく名誉ある地位を得た場所は人口たった2100と言うありさまで(スタンリーのこと)、いくつかは聞いたこともないような場所(セント・アサフよ、すまない)であり、おそらくいくつかはよその人から混同されるような場所である(僕が大学時代の友人に「まだチェルムスフォードに住んでるのか、コリン?」とたまに言われるように)、という状況では、当然ながら名誉の度合いも低下する。
米コメディアン、グルーチョ・マルクスの名言を言い換えるとこうだ。「自分のようなメンバーがいるクラブに誰が入りたがるのか......」

アマゾンに飛びます
2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
「生物学的女性が、女性である」が画期的判決になってしまう時代 2025.05.02
チャリティーへの寄付品すら盗む人々...荒れたイギリスが悲しい 2025.04.29
紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ使い回しをやめるまで 2025.04.05
お手軽スポーツ賭博がイギリスを蝕む 2025.04.02
もうアメリカにタダ乗りできない...トランプ2期目でさすがに欧州が目を覚ました 2025.03.19
イギリス流のトランプ操縦術が始動 2025.03.05
移民の多い欧州の国々で増え続けるテロ事件...「防止」組織はテロを止められるのか 2025.03.01
-
「外資系」ITヘルプデスク「英語:中級以上」/ITコンサルティング
エイラシステム株式会社
- 東京都
- 年収400万円~650万円
- 正社員 / 契約社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
「カスタマーサクセス~外資系企業を中心に採用の支援~」/業界未経験OK/留学・海外生活経験、外国籍など活躍中
株式会社キャリアクロス
- 東京都
- 年収400万円~500万円
- 正社員
-
「セキュリティスタッフ」東京駅・皇居周辺の一流外資系企業・5つ星ホテル・高級ブランドショップの安全を守る仕事
株式会社ビーテックインターナショナル
- 東京都
- 月給26万円~40万円
- 正社員