コラム

世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあるがなくさないでほしい

2025年08月31日(日)11時05分
周来友(しゅう・らいゆう)(経営者、ジャーナリスト)

1964年の東京五輪が普及のきっかけ

一方、日本では昔から水泳が重視されてきた。多くの国と異なり、ほとんどの学校に屋外プールがある。専門家によれば、海に囲まれ川も多い日本において、水泳は武士が身に付けるべきたしなみの1つだったという。

その後、1964年の東京五輪開催をきっかけに学校にプールが設置されるようになり、70年代に全国に広まっていったらしい。


能力にかかわらず子供たちに泳ぎ方を教えるという教育方針は、素晴らしいものだと思う。水泳によって身体が鍛えられ、忍耐力も付く。水難事故の減少だけでなく、国民の健康長寿にもプラスに働いているに違いない。

私から見れば、学校における水泳の授業はまさに文武両道を体現するものであり、日本式教育の真骨頂だ。

ところが、2018年には小学校の94%、中学校の73%にあった屋外プールが、21年には小学校87%、中学校65%と、わずか3年で目に見えて減少した。水泳の授業は完全に廃止される場合もあれば、学校外のプールで行ったり、民間のスイミングスクールに委託したりするケースもあるらしい。

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