イスラエルがガザ市深くに戦車、空爆で19人死亡=パレスチナ当局

9月1日、イスラエルはパレスチナ自治区ガザ地区北部ガザ市の深くに戦車を押し進め、郊外で爆発物を積んだ車両を爆発させた。写真はガザで8月31日撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 1日 ロイター] - イスラエルはパレスチナ自治区ガザ地区北部ガザ市の深くに戦車を押し進め、郊外で爆発物を積んだ車両を爆発させた。1日には空爆で少なくとも19人が死亡した。パレスチナ当局者らが明らかにした。
イスラエルは今のところ今回の攻撃に対するコメントを出していない。
イスラエル軍によると、ガザ全域でイスラム組織ハマスとの戦闘を続けており、この1日でイスラエル軍への攻撃に使われたいくつかの軍事施設などを攻撃した。
住民によると、イスラエル軍はシェイク・ラドワン地区に古い装甲車を送り込み、遠隔操作で爆破。複数の住居を破壊し、多くの家族が避難を余儀なくされたという。
ガザ市上空で投下されたビラの中で、イスラエル軍は住民に対し、南へ向かうよう伝え、同市の西方へと攻勢を拡大するつもりだと述べている。
シェイク・ラドワンに住む男性モハマド・アブ・アブダラ氏(55)はチャットアプリを通じてロイターに「恐怖の夜だった。爆発はやまず、ドローン(無人機)は上空をずっとホバリングしていた。多くの人が命の危険を感じて家を出たが、どこに行けばいいのか分からない人もいる」と語った。