世界に誇るべき日本の「ウナギのかば焼き」
ところが来日して少したった頃、大学のゼミの先生に「ウナギでも食うか」と誘ってもらい、食べたウナギに驚愕する。軟らかく、骨が気にならないのに加え、濃厚なタレが絶妙だったからだ。初めて食べる日本のウナギ。あまりのおいしさに、私はすぐにとりこになってしまった。以来、毎年土用の丑の日には必ずウナギのかば焼きを食べている。家でも食べるし、近所に行きつけの店もある。もちろん今年の夏も、大学生になった長男と一緒に食べた。
そのウナギ、天然か養殖か、あるいは日本産か中国産かで評価が分かれ、値段の高い日本産は庶民にはなかなか手の出せない高根の花と言えるだろう。ただ、日本でウナギに感動したと言っておきながら恐縮だが、私自身はこうした違いにそこまでこだわりはない。ただただウナギのかば焼きが大好きで、こう思っているだけだ。
日本の「社会主義」は世界に「輸出」すべき優れた社会体制だが、それと同じくらい、ウナギのかば焼きも世界に誇るべき日本の素晴らしい食文化だ──と。
周 来友
ZHOU LAIYOU
1963年中国浙江省生まれ。87年に来日し、日本で大学院修了。通訳・翻訳の派遣会社を経営する傍ら、ジャーナリスト、タレント、YouTuber(番組名「地球ジャーナル ゆあチャン」)としても活動。
<2020年9月1日号掲載>
【話題の記事】
・外国人もコロナ支援の対象にした日本は、もっとそれをアピールするべき
・光を99%吸収 最も黒い深海魚が発見される
・ここがスゴイよ日本のバラエティー番組──テレビの演出と民主主義
・インドネシア良物件「美麗な花嫁付き土地」! FBに不動産広告、条件は「双方の合意」

アマゾンに飛びます
2020年9月8日号(9月1日発売)は「イアン・ブレマーが説く アフターコロナの世界」特集。主導国なき「Gゼロ」の世界を予見した国際政治学者が読み解く、米中・経済・テクノロジー・日本の行方。PLUS 安倍晋三の遺産――世界は長期政権をこう評価する。
突出した知的能力や創造性を持つ「ギフテッド」を埋没させるな 2025.06.28
在日外国人は米に困っていないし、「令和のコメ騒動」に無関心 2025.06.16
大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ 2025.06.10
コメ価格高騰で放映される連続ドラマ『進次郎の備蓄米』にうんざり 2025.06.07
誕生日は「文化の鏡」である...「ミニフェスのような誕生会」から見えた「個人」と「社会」 2025.06.06
日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先 2025.05.16
日本の「治安神話」崩壊...犯罪増加と「生き甲斐」ブームの関係 2025.05.07
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
「外資系」ITヘルプデスク「英語:中級以上」/ITコンサルティング
エイラシステム株式会社
- 東京都
- 年収400万円~650万円
- 正社員 / 契約社員
-
外資インフラベンダー PM/システムエンジニア/詳細設計/サービス関連の会社/Windows
株式会社スタッフサービス
- 東京都
- 月給23万5,000円~55万円
- 正社員
-
港区・虎ノ門ヒルズ/外資系大手企業内での一般事務/資料のスキャニング、保管
日本アスペクトコア株式会社
- 東京都
- 月給22万700円~
- 正社員