外貨準備の運用担当者、FRBの独立性に懸念=UBS調査

UBSアセット・マネジメントは7月3日、中央銀行の外貨準備運用担当者を対象に実施した調査の結果を明らかにした。5月1日、チューリヒで撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
Yoruk Bahceli
[ロンドン 3日 ロイター] - UBSアセット・マネジメントは3日、中央銀行の外貨準備運用担当者を対象に実施した調査の結果を明らかにした。
これによると、65%が米連邦準備理事会(FRB)の独立性がリスクにさらされていると回答。47%は米国の法の支配が悪化して資産配分に重大な影響を及ぼす可能性があると答えた。
また35%は、米国が同盟国に対し中・長期債を超長期のゼロクーポン債などに切り替えるよう求める可能性があると指摘した。調査には約40行の中銀が回答した。
トランプ米大統領がFRBを攻撃し、貿易や安全保障を巡って同盟国と対立する中、安全資産としてのドルの地位に対する懸念が強まっていることが浮き彫りとなった。
UBSアセット・マネジメントのグローバルソブリン市場戦略・助言責任者、マックス・カステリ氏は、トランプ氏が相互関税を発表した「解放の日」を境に、外貨準備運用担当者のドルに対する見方が大きく変わったことは「非常に明らかだ」と述べた。
回答者の29%は、最近の動向を受けて米国資産へのエクスポージャー削減を検討している。
ただ、今後1年間でドルに対するエクスポージャーを減らすと答えた回答者は差し引きで25%で、過去1年の水準をわずかに下回った。
カステリ氏は「ドルの支配に本当に大きな変化が見られるかという質問に対する答えはノーだ」とし、外貨準備の運用担当者が動くには時間がかかると述べた。
外貨準備高に占めるドルの割合は現在58%。回答者の約80%はドルが今後も世界の準備通貨であり続けると予想した。
今後1年間で金の保有を増やすと回答した中銀は全体の52%。
また、39%は国内で保有する金準備の割合を増やすと答えた。これは主に新興国の中銀が制裁のリスクを懸念していることを反映しており、特に米国に保管している金に対する懸念が強まっているという。
外貨準備の運用担当者が今後5年間でグローバルな変化の恩恵を最も受けると予想した資産はユーロ。次に人民元、暗号資産(仮想通貨)が続いた。ドルは昨年のトップの座から9位に転落した。
もっとも、今後1年間でユーロを積み増すとの回答は差し引きで6%にとどまった。首位は人民元で25%。カナダドル、ポンド、円の積み増しを検討しているとの回答も目立った。
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