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習・プーチンの「150歳問答」と、始皇帝から続く「不老長寿」夢
©2025 REBEL PEPPER/WANG LIMING FOR NEWSWEEK JAPAN
<9月の北京の軍事パレードでの習近平とプーチンの「150歳問答」は世界を驚愕させた。しかし中国における最高指導者の「不老不死」願望は今に始まったことではない>
9月3日に北京で開催された抗日戦争勝利80周年記念の軍事パレードで、ネット上の話題を呼んだのは新型兵器ではなく、習近平国家主席とロシアのプーチン大統領の雑談だった。プーチンが臓器移植を繰り返せば人は若返り、さらには不老長寿も可能だと語ったのに対し、習は「今世紀中に人は150歳まで生きられるかもしれない」と答えた。
この会話は偶然録音され、最初にネット上で拡散したときは、愛国者の「小粉紅」も反体制派も、AI(人工知能)によるフェイクニュースと考えた。こうした公的かつ厳粛な場で雑談すること自体が不適切であり、臓器移植や不老長寿といった話題もあり得ないと思われたからだ。しかし、後に欧米メディアが関連動画を報じ、ようやく本当だと分かった。
厳粛なパレードの場での独裁者たちの気楽な雑談は、権力の傲慢さと欲望を余すところなく世界に示した。不老長寿は中国では全中国人の伝統ではなく、道教文化や皇帝の特権、死への恐怖が交錯した産物であると考えられる。歴史上、中国を統一した秦の始皇帝から清朝に至るまで、数多くの皇帝が「錬丹術」や仙人探しを通じて寿命の延長を試みてきた。
習とプーチンの長寿雑談も、この歴史の延長にある。長寿への執着は、現代のテクノロジー(臓器移植や遺伝子編集など)と結び付く。古代では仙薬が求められたが、現代では医療技術がその役割を果たす。
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