- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 大混戦の民主党予備選、結局笑うのはトランプかも
大混戦の民主党予備選、結局笑うのはトランプかも
2つ目は、民主党支持者の中には「女性と有色人種」への期待感が強いということがあります。ヒラリーの果たせなかった「女性大統領」という夢を実現したい、オバマの作った「アメリカの多様性」の伝統を継承したい、そして何よりもトランプ政権の4年間とは全く別の時代を作りたいという方向性は、非常に強いのです。この思いは、結果的に正副大統領候補の組み合わせに影響を与えると思われます。
3つ目は、中道と左派それぞれに困った事情を抱えているということです。まず、中道の場合、本格候補がバイデン、クロブチャーという2人しかいないという問題があります。他にも大勢が名乗りを上げていますが、泡沫候補ばかりです。
また左派の場合は、ハリス、ウォーレン、ブッカーの3人が「ドングリの背比べ」になっているだけでなく、29歳のアレクサンドリア・オカシオコルテス議員(AOC)が主張している政策パッケージの「グリーン・ニューディール」を支持してしまっています。つまり自前の政策を持っていないわけで、いくらミレニアル世代におけるAOCのカリスマ的人気に頼るにしても、大統領を目指すにしてはややお粗末です。
予備選というのは筋書きのないドラマです。思わぬ人物が旋風を起こしたり、無名の人物が急成長したりする可能性はいくらでもあります。ですが現時点では、ちょうど働き盛りの年齢の候補がカリスマ性をメキメキと発揮して輝くとか、女性や有色人種の候補で広範な支持を獲得できそうな人物が「ポスト・トランプ」時代への期待感を背負うといったストーリーは生まれていません。
そんな中で、6月には予備選のディベートが始まりますが、現在の雰囲気では「トランプへの批判をどれだけ大声で言えるのか?」という争いになってしまいそうです。仮にそうなると、選挙戦自体のクオリティが下がってしまい、結局はトランプの再選を許す可能性が出てきます。
すでに2020年11月を目指した長距離レースは始まっているのです。
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>
高市早苗新首相と田原総一朗氏との浅からぬ因縁 2025.10.29
国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の「保守性」 2025.10.22
日本の次期首相に絶対的に必要なのは「円を守り抜く信念」 2025.10.15
いよいよ現実のものになった、AIが人間の雇用を奪う時代 2025.10.08
AI就職氷河期が米Z世代を直撃している 2025.10.01
クールジャパン戦略は破綻したのか 2025.09.24
日本の新政権が向き合うべき、安全保障の「ねじれ」というアキレス腱 2025.09.17
-
外資金融機関での施設警備/高収入/経験者歓迎/深夜はたらく・夜勤/簡単な作業/未経験歓迎
株式会社G4S Secure Solutions Japan
- 東京都
- 月給35万円~37万円
- 正社員
-
外資金融機関での施設警備/シフト制/深夜はたらく・夜勤/高収入/月収366,450円可能/賞与支給
株式会社G4S Secure Solutions Japan
- 東京都
- 月給35万円~37万円
- 正社員
-
外資金融機関での施設警備スタッフ年収472万可能/交通費規定支給/深夜はたらく・夜勤/年齢不問/経験歓迎/未経験
株式会社G4S Secure Solutions Japan
- 東京都
- 年収442万4,000円~472万円
- 正社員
-
外資金融機関での施設警備員年収472万可能/経験歓迎/年齢不問/経験者/簡単な作業/未経験者
株式会社G4S Secure Solutions Japan
- 東京都
- 年収442万4,000円~472万円
- 正社員






