PKK指導者、対トルコ武装闘争終結宣言 拘束以来初の動画公開

トルコがテロ組織に指定する非合法組織クルド労働者党(PKK)の指導者で収監中のオジャラン受刑者は9日に公開された動画で、トルコに対する武装闘争の終結を宣言するとともに、民主政治への完全移行を呼びかけた。オジャラン氏の写真を掲げたデモ隊、トルコのディヤルバクルで2月撮影(2025年 ロイター/Sertac Kayar/File photo)
[9日 ロイター] - トルコがテロ組織に指定する非合法組織クルド労働者党(PKK)の指導者で収監中のオジャラン受刑者は9日に公開された動画で、トルコに対する武装闘争の終結を宣言するとともに、民主政治への完全移行を呼びかけた。同組織は5月に解散を決定したと発表している。
1999年に拘束されて以来、オジャラン氏の動画や音声が公になるのは初めて。PKKに近いメディアが公開した動画は7分間で、6月に撮影したとされる。
オジャラン氏はこの中で、武装解除を監督し、和平プロセスを管理する委員会を設置するようトルコ議会に要求。「主な目的は達成された」とし、「武力闘争の段階は終わった。これは損失ではなく、歴史的な利益だ」と述べた。
ベージュのポロシャツに身を包み、テーブルの上に水を置いて座った同氏は原稿を読んでいるように見える。獄中のその他PKKメンバー6人も横に座り、全員がカメラを直視している。