座るならカウンター、コンビニ店員には世間話...秘書歴30年の「一流秘書」が伝授する「好かれる生き方」

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<食事の仕方やテレビ・SNSなど、ありふれたものへの向き合い方を少し変えると、自分も相手も楽しめるコミュニケーションのベースに?>
気配り上手な人とは会話をしていても楽しいもの。誰でも周囲に2、3人は思い当たる人がいるのではないだろうか。
30年以上の秘書歴を持つ渡邉華織氏は、「普段の生活の中でいくつかのポイントを心がけていれば、いろんな相手と気兼ねなく会話ができるようになり、相手を楽しませられるようにもなる」と言う。
渡邉氏が上梓した『好かれる人のさり気ない気配り100式』(かんき出版)より、周囲をうまくサポートして「好かれる」ための視点や考え方を紹介する。本記事は全3回の2回目。
※第1回はこちら:1分1秒でも早く「相手の短所」を見つけて...秘書歴30年のエキスパートが説く「絶対に好かれる方法」
※第2回はこちら:「ここ間違ってます」「忙しいので無理」はNG、代わりに言うべきは...「超一流秘書」の相手を傷つけない伝え方
そのままの相手を知ろうとする
当たり前ですが、人それぞれ考え方は違います。いろいろな人たちとうまくやっていくには、1人でも多くの人の話を聞いて、それを否定するのではなく、まずいったん受けとめることが大事だと私は思います。
受けとめるというのは、「違うな」と思ったときにすぐに「それは違います」「私はそうは思いません」と反論するのではなく、ただ「こういう人がいるんだな」「こういう考え方もあるんだな」と思うことを指します。別に相手の考え方に賛成したり、共感したりするわけではありません。
いろいろな人の考え方をすべて理解するのは難しいし、不可能だと思います。でもいったん受けとめることなら、誰にでもできるでしょう。否定してしまったら、その人の身になって相手を気づかうことができなくなります。それこそ独りよがりの、自分がよかれと思う対応しかできなくなるのです。
もちろんプライベートで周囲の人たちに対し、そこまで寛容になるのは厳しいかもしれません。しかし仕事となれば、気持ちを切り替えてプロに徹することもできるのではないでしょうか。
おそらくこの心構えは、どの仕事にも通ずるものであり、社会人たるもの、ここは乗り越えていかなければいけないところだと思います。